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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

どうしてこうなった 

009_20091216083019.jpg どのタイミングで書こうかと迷いましたが、サイクルモード8回目はFocusについて。
ディテールが見れたのはもちろんいいことでしたが・・・。

Focus Izalco 2010, Extreme and Normal one.


今回のサイクルモードは、Focus Izalcoを確かめに行ったと言っても過言ではありません。 それくらい新しいフレームの候補として真剣に考えていましたし、事前の下調べもけっこうやって行きました。
展示されいたイザルコは、全部で4台。 イザルコにはフロントフォークとカーボン素材の等級で2つのグレードがあり、このうち最初の画像にある1台だけが最上級のIzalco Extremeで、あとの3台はいずれも廉価版でした。

同じイザルコ銘でもエクストリームと廉価版には当然違いがあります。 素材とフロントフォークです。
1.素材
 エクストリーム→ハイモジュラスカーボン使用
 廉価版→UDカーボン使用
2.フォーク
 エクストリーム→3T製Funda fork使用
 廉価版→自社製のオリジナルフォーク使用

会場で社員の人に聞いて知ったのですが、フォークが違うというのは単純にフンダフォークか自社製かの違いだけではなくて、ヘッドセットの下ベアリングの直径がそれぞれ1 1/2"(フンダ)、1 1/4"(自社製)になっているそうです。 私は聞くまでどちらも1 1/4"で作ってあると思っていたので驚きました。 「素材やフォークの違いはあっても設計思想は同じ」というのが売り文句だと思っていましたからね。
実際のところ、1 1/4"という径は他社で採用している話をほとんど聞いたことがありません。 上下異径は業界の流行ですからほとんどのメーカーが採用していますが、どこも下ベアリング径は1 1/2"で採用しているのが普通です。 現在のフレームはフォークの剛性も考えて設計されているから、フォークだけ交換というのはやめた方がいいと言われていますが、「しない」のと「できない」のとでは全然違います。 1 1/2"を持つリプレースメントのフォークは各社からちらほら発売されていて、フンダフォークはまさに「普通に売られている上下異径のカーボンフォーク」の1つです。 ところが、1 1/4"なんてどこも採用していない・・・だからどこも作っちゃいない。 選択肢もないし、入手性も悪いというわけです。 このあたりにメーカーのどんな意図があるのか推し量ることは難しいですが、すぐ思い浮かぶのは「廉価版を買って、あとからフンダフォークだけ単品で買ってミックスする」のを制するのが目的でしょうか。

価格も聞いたのですが、エクストリームはフレームセットで50万以上(おそらく53~55万円くらい)になると言っていました。 これはちょっとどころではなく高すぎる値段と言わざるを得ません。
1ドルのレートが90円だとしても、米国ではSram Redの基本コンポにあのLightweight製ホイールが付属し、ピラーやハンドル周りはFSAで固められた完成車が10,000ドル=90万円で売られています。 そこからライトウェイトのホイールとレッドのフルコンポを取って、残るのが50万以上? それこそマジメに買ったらライトウェイトのホイールだけで40万以上ぶっ飛ぶというのに、レッドのフルコンポとFSAパーツまで取っ払ってまだ50万というのはちょっと納得いきません。 元来フォーカスというメーカー自体がコストパフォーマンスを長所にしたメーカーなのですが、代理店のグローブライド(旧ダイワ精工)はそれを理解しているんでしょうか?

あんまりゴチャゴチャ言っても仕方がないので、とりあえず画像を貼りましょう。
まずは最初の画像と同じエクストリームの局部画像を。

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大質量のBB周りです。 BB30採用で、すごいボリュームになっています。
右は下から撮っていますが、ちゃんと水抜きの穴が開いています。

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この2つは共に気になった箇所です。 左はFD付近をシートチューブ裏側から、右はリアエンド左側を撮影しています。
まずFDのワイヤー出口が完全に天を向いていて、雨が入り放題なのが一番気になったポイントです。 そして代理店の話では、特に何の対策も講じられていないため水は入ったら中で溜まりっぱなしだそうです。 もちろん話を聞いてもなんだか要領を得ない答えしか返ってこなかったので、例えばBBシェルのところで水抜きの穴が開いていたりするのかもしれませんが、日本でこのフレームを売ろうとしているグローブライドとしては、「本社に改善を要求している」状況だそうです。
リアエンドは拡大していただければ分かると思いますが、なんだかすごい傷だらけでした。 それはもう、本当にこれは平行が出てるのかな?と不安になるくらい傷だらけです。

ここからはエクストリームではなく、廉価版のIzalco Team Replicaです。 塗装はミルラムレプリカになっていますが、エクストリーム版のIzalco Team Milramとは別物ですのであしからず。

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こちらに付いているのが、フォーカスオリジナルのストレートフォークです。 最初の赤いエクストリームと照らし合わせてもらえれば、3T・フンダフォークより見た目からしてほっそりしているのが分かると思います。 ヘッドセットは1 1/8"-1 1/4"で、フォークの付け根からしてエクストリームより細く作られています。
また、過去の記事では「内蔵されたケーブルは、途中で切断されずにずっと続いている可能性もある」と書いていましたが、聞いたところケーブルはキャップを付けた状態で内蔵口から約2cmほど差し込んだところで止まっています。
ちょっと不細工だなぁと思うのはシートバインダーなんですが、これは純正品しか付かないんでしょうか?

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005_20091216083025.jpg特徴の1つ、Elbowed seat stay。

007_20091216083021.jpg この左右非対称でちょっと段のついたシートピラーは不思議がっている人がけっこういますが、そんなに難しく考える必要はないんじゃないですか? 単純に、FDの取り付け位置をいい位置に持っていこうとしたらシートチューブが太すぎて、じゃあへこませようということになった・・・それだけのことだと思います。

こちらはちゃんと値札が付いていて、フレームセット33万4950円だそうです。
正直私がイザルコを買うとしたら、UDカーボン+自社製フォークの廉価版を買うと思います。 フンダフォークが付いたエクストリームに50万払うのなら、30万のフレームにFulcrum Racing1 2way fitと変速系統全換装を選びます。 コストパフォーマンスというのはそういうことです。 本来イザルコ・エクストリームもそういう性能を与えられているはずなんですけどね。

質問してみたところ、エクストリームのフレームセットは代理店に在庫がないため注文を受けてから本国から取り寄せる形になるそうです。 理由はそんなに売れないものを在庫としてかかえられないから だそうです。
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2009/12/17 Thu. 03:43 | trackback: -- | comment: 2edit

コメント

GIANT、COLNAGO、TIME、LOOK、RIDLEY、KUOTA、BMCの新モデルSLRに、
日本メーカーではANCHORなどなど、下側1-1/4径のフォークを採用しているメーカは結構ありますよ。
1-1/2とどちらかが標準となっていくのか、混在した状況が続くのかという状況で、"他社で採用している話をほとんど聞いたことがありません。"というのは言いすぎだと思いますけどね。
個人的には、このまま高剛性を求める流れが続くのなら下側1-1/2、上側1-1/4(専用ステムしか使えない)という径を採用したCANYONのようにコラム径自体が大径化していくこともありえると思っています。

通りすがり #- | URL | 2009/12/19 15:46 * edit *

>>通りすがりさん

おお、有名なメーカーでけっこう採用されているんですね。
見事に私が見ないメーカーばかりが1 1/4"なのには苦笑いしてしまいましたが、あることはある・・・それも名前が通ったメーカーでも普通に採用しているのが分かってよかったです。
Canyonはいい意味で振り切れるメーカーだと思っていますが、それにもし追随されるとアルミとカーボンが混合した現在の状況では色々と不都合が生じるような気もしますね。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2009/12/19 15:55 * edit *

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