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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

人生の中にあるスポーツというアソビ 

なんだか記事を更新しているわけでもないのに、カウントがやたらと回るようになったんですが・・・(・ω・`) これはいったいどういうことなんでしょうかw 1日に20回転くらいすればいいものだったのに、100回転している日もあったりして・・・。全く謎です。
でもこんな不定期で偏ったブログを見に来てくれる人には感謝したいと思います。

さて、今日は写真ナシです。機材の話でもありません。文章ばっかりですがご勘弁を。
もうご存じの通り、現在開催されているツールドフランスで日本の新城(あらしろ)幸也選手と別府史之選手の2人が、それぞれ第2ステージで5位、第3ステージで8位に入る活躍を見せてくれました。

The Sun rose.


第1ステージ個人TTが終わった直後の第2ステージで、いきなり新城が5位に入ったと聞いた時は驚きました。朝PCのスイッチを入れてニコ動にログインし、毎時ランキングを見て気づきました(ニコ動のランキングに自転車の動画がランクインしているだけでも異常です)。
当初5位という順位を聞いたとき、「多分誰かの発射台になってそのままゴールしたんだろうなぁ」と軽く考えていたんですが、動画を見てみればヴォクレールが新城を引っ張っていてむしろ発射される側でした。



カベンディッシュ(動画内で「壁」と言われているのはカベンディッシュのこと)の強さは異次元ですが、日本人がゴールスプリントで競って5位に入ったという内容の衝撃力は計り知れないものがあります。前回の北京五輪で陸上リレー男子がかなりの幸運に恵まれたとはいえ3位の表彰台に立ったこと以上のインパクトです。

私がやっているアイスホッケーと自転車競技は、海外ではメジャースポーツなのに国内ではマイナースポーツでしかないところで共通しています。自転車は走る場所がなく、ホッケーはスケート場が次々になくなるなど環境が整っていない苦しい境遇も似ています。機材スポーツである点も同じです。
西武という、野球で言うところの巨人のようなチームが消滅してしまったホッケーに対し、ここ最近の自転車ブームで爆発的にロード系自転車に乗る人口が増え、こうしてツールドフランスで活躍する選手さえ出てきた自転車界は本当に輝いて見えます。
こうした成功の裏には地道な選手強化プログラムとその陰に消えていった星の数ほどの自転車選手がいるのです。

国体やインター杯に出るような選手には、国や協会からの「強化選手」指定が出ることがあります。私も中学生や高校生の時は、ホッケーでそういうものに選ばれたりもしました。
選ばれた選手にはより多くの練習機会・出場機会が与えられ、ほぼ無償でそういうカリキュラムに参加することができます。しかしそこに集まる人間には集められる者も集める者も膨大な数が関わっていて、まさに社会の縮図を見るような精神的疲労がついてまわります。
これはチャンピオンスポーツそのものが持つ傾向ですが、自分が何のためにスポーツをしているのか分からなくなってきます。同じチームメイトとして集まったはずなのに恐ろしいほどギスギスしているところから始まり、ほとんど全てのところにおいて満足が得られないのです。人間がテキトーにやっていてどうにかなる程度を過ぎたところで勝負するのがチャンピオンスポーツなので、それを最も突き詰めようとすると当然のように全然楽しくなくなります。それをどうにかするのが人と人との交流なんですが、誰も彼もが他人状態で集まってくる選抜形式の集団ではそれが機能しないし機能させようとする人もまずいません。

チャンピオンスポーツそのものの矛盾はここでは語りませんが、しかしそういった全体から選抜して選手を強化するということをやらないと、その国のスポーツの実力は上がらないのです。また、それを怠ればどんなに強かった国も弱くなっていきます。最近トラック競技で表彰台を独占しているイギリスの自転車チームなどは記憶に新しいのではないでしょうか。
スポーツをやっているのは個人のはずなのに、それとは比べものにならないくらい大きな集団の意志が働くところも私が感じていた違和感や嫌悪感の原因の1つだったかもしれません。
それがいいか悪いかと言えば、どちらの意味も含んでいると思います。これについても多くは語りません(いや、語れません)が、もしそういう犠牲の上に成り立つ行為が肯定されたり報われるときがあるとすれば、それは新城や別府がこうして歴史的な好成績を残したように、結果が出ることでしかありえません。
逆に言うと、こうして新城や別府が活躍する姿を見ている夢やぶれた選手、あるいは元選手達は、確かに悔しい気持ちもあるでしょうがその一方で感謝したり報われた気持ちになるのです。

純粋なるチャンピオンスポーツというのは、やっている間に楽しむ暇はほとんどありません。それができるのは選ばれたごく一握りの人間だけです。だからこそチャンピオンスポーツとファンスポーツを融合させる取り組みには多くの人が果敢に挑戦しています。
しかし何の楽しみもないのであれば、その傘の下に人が集まることなどありません。恐れず申さば、チャンピオンスポーツとは真っ暗闇に向かって目をつむって走り抜けるようなもので、あるところまで来たとき、ふと後ろを振り返ったときにニヤッとし、そしてまたすぐ走り出す そんなものだと思います。

まだシャンゼリゼにたどり着くまでいくつものステージが新城・別府の両選手を待っています。辛く長い戦いだとは思いますが、ぜひケガ無く全ステージを完走し、そしてあわよくばステージ優勝なんて(ry
私は自転車競技者ではありませんが、新城が5位に入って順位表に日の丸が出た瞬間少し涙がこぼれました。
今年の熱い夏は、もう始まっています。
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2009/07/08 Wed. 15:56 | trackback: -- | comment: 2edit

コメント

初めまして、kinoさんのブログから飛んできてしばらく前から立ち寄らせてもらっていました。

私は競技の世界を全く知らなかった者ですが今回のブログの、競技者視点と第三者的視点の両方のバランスのとれたとても優れた内容には敬服しました。

自転車パーツの考察にも期待していますが、こういった内容のいわゆる独り言(失礼でしたらすいません。)も楽しみにしています。

金魚 #- | URL | 2009/07/08 22:29 * edit *

>>金魚さん

どうも初めまして。
そういって頂けるととてもうれしいです。

でも調子に乗ると大変なことになるので(笑)、時々、ぽろっとこういう記事も書いていこうと思います^q^

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2009/07/09 07:58 * edit *

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