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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

BB30の検討 

FSA K-Force LightBB30はQファクターを狭くすることができると宣伝されています。 それは確かに間違っていないでしょう。今まで外側に飛び出ていたベアリングを、シェルの中に突っ込んでしまうわけですから。
しかしそれはあくまでQファクターに関わる要素の1つに過ぎないので、それだけ改善したからとたんにQファクターが狭くなるということではないと思います。

Sram, Zipp, Stronglight... do the cranks compatible BB30 system, really have narrower Q-factor?

Stronglight X-wing私が知っている、BB30対応のクランクを作っている会社は5社です。言い出しっぺのCannondaleはもちろんのこと、それに追随する形でZipp、Stronglight、Sram、FSAの4社もBB30対応の製品を出しています。
1.キャノンデール→Hollowgram(ホログラム)シリーズ
2.ジップ→Vuma(ヴーマ)シリーズ
3.ストロングライト→X Wing Activelinc(エックスウィングアクティブリンク)
4.スラム→Red(レッド)
5.FSA→K-Force Light、SL-K Light、Gossamer
これ以外にも出している会社はあるのかもしれませんが、私は分からないです。そもそもBB30に関する情報はあまり多くなくて、クランクではなく対応フレームも非常に探しにくいです。いったいどこのフレームがBB30対応のフレームを出しているのか全然分かりません。まとめサイトのようなところが見つからないので、いちいち個別に探すしかないのかもしれません。

001_20090621133533.jpg しかし、上に出した5つのメーカーはどれも著名なメーカーばかり。特にFSAとスラムは(ストロングライトも?)クランクのシェアもそれなりにあるメーカーで、こういった影響力のあるメーカーがクイックに対応するだけの魅力がBB30にはあるのでしょう。
まずベアリングとBB軸が大径化することから、重量を抑えつつ剛性を高めることができます。ことベアリングに関しては径が大きくなれば回転数が減るため、寿命を延ばすこともできます。
フレームのBB挿入部分の精度に影響されにくいという理由もしばしば聞かれます。これまでのBB規格は確かに様々な形がありましたが、ベアリングの玉受けをネジでフレームに固定するという点で共通していました。なのでBBとシェルとの接触面が完全に平行で真っ平らに切削されていないと、ドライブトレインが持つ本来の能力を発揮できません。ところがBB30はネジで固定しないので、その制約を受けないと言われています。
そして忘れてはいけないのはQファクターの最小化です。今まで外側にあったベアリングが、全部内側に引っ込んでしまうのだから当然その分小さくできるでしょう。確かにそこだけ見ればそう考えられなくもないでしょうけど、本当にそうでしょうか?

実際に上の4社のクランクのQファクターを比べます。
キャノンデールのホログラムについてはQファクターの情報がいくら探しても見つからず、キャノンデールジャパンにホログラムSLクランクのQファクターを知りたいとメールしたものの、まだ返信がないのでこれについては分かりません。

1.ジップ・ヴーマクロノ →146mm
2.ジップ・ヴーマクアド →146mm
3.ストロングライト・Xウィングアクティブリンク →146mm
4.スラム・レッド →不明(通常版は記述があってもBB30タイプは不明)
5.FSA・Kフォースライト →147mm
6.FSA・SL-Kライト →147mm
7.FSA・ゴッサマー →147mm

002_20090621133533.jpg スラム・レッドのBB30版もQファクターが分からないので、ご存じの方がいらっしゃればコメントしていただけると幸いです^ω^
さて、ご覧頂けば分かるとおり、みな146~7mmになっています。これは偶然でも何でもなくて、「これが限界」ということです。ちなみにホローテックⅡを採用するシマノのデュラエースや、私が使っているローターのアギリスもQファクターはこんなものです。
ウルトラトルクのカンパニョーロ製クランクなんて145.5mmですよ。上に挙げたBB30のクランクは全部負けています。

つまりQファクターというものは、ベアリングが中に引っ込んだからと言ってホイホイ縮まるものではないんですよ。だってチェーンリングがあるんですから。チェーンライン=43.5mmという不文律を守っている限りチェーンリングはどうしてもそこに居残るわけで、ベアリングが中に引っ込んだところでほとんど関係ありません。
クランクがアウターチェーンリングの外側にあって、チェーンやフレーム、FDなどに干渉しない事が求められます。よっていくらベアリングが内側に移動しても、チェーンラインが動かない限り結局Qファクターの限界は既に見えているのです。今後あっと驚く発想で、ベアリングが引っ込んだ分をQファクターに反映した素晴らしいクランクが出てくる可能性はありますが、現時点ではかなり望み薄でしょう。

ちょっと夢が薄れた気がしますが、BB30には他にもメリットがあるというのは冒頭で書いたとおりです。Qファクター減幅の恩恵があるというのは、ちょっとどころじゃなく盛ってると言わざるをえませんが。
BBをフレームにねじ込まなくていいのはすごく魅力的なので、Qファクターのアドバンテージがなくても、これからもBB30導入は前向きに検討していきたいと思っています。カンパがBB30を出してくれればそれが一番なのですが(´・ω・`)
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2009/06/21 Sun. 13:46 | trackback: -- | comment: 0edit

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