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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

長崎旅行 その2 

Tomimatsu Unagiyaその1に続く長崎旅行3日目です。 主にスケート場について書きます。
写真はお夕飯を頂いたうなぎ屋さん。 私の母の親類がこのあたりにあったらしく、勧められました。 東京で言うところの中入り丼みたいな状態のせいろ蒸しが、こちらでは「特」にあたるようです。

Mad condition!



【長崎県にはスケート場がない】
〈 数年前に最後のスケート場が閉鎖 〉
私がこの企画の最初の旅行先に長崎を選んだ理由は、前回の記事に書いた通りです。 しかし実のところ、知人に「長崎行きます!」宣言した時点では、長崎のスケート場がなくなってしまったことは知らなかったのです。
長崎県では、平成22年春・・・つまり、今から7年ほど前に“長崎スポーツセンター”がスケートリンクを閉鎖して以降、県内にスケート場は1つもなくなりました。

〈「ザンボがない」〉
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一般的な整氷車の例
その長崎スポーツセンターにしても、ザンボニー(整氷作業車)がなかったというのだから、ひたすら驚きです。 そんな状態で営業している施設がついこないだまであったなんて、全く信じられません。 ザンボがなくて、いったいどのように整氷作業をしていたのか? 所謂“ポンドホッケー”よろしく、人力で濡れ雑巾のようなものを引きずって整氷していたそうです。 北米の子どもたちが、池や湖で野良ホッケーする時に使う方法を、たった数年前まで営業していた営利スケート施設がおおまじめに続けていたとは・・・。

〈 それすら消滅 〉
それでも、長崎県の選手や愛好家にとってはありがたい施設だったはず。 しかし、それすらなくなってしまった。 近隣他県の施設を利用するにせよ、いずれのスケート場へも中心街から2時間弱はかかるのが現状です。


【九州のホッケー事情】
長崎県だけでなく、佐賀や鹿児島といった自治体にもスケート場がありません。 こうなると、ホッケーをするには九州全体が1つの地域であると考えた方が理解しやすいと言えます。

〈 通年リンクは3つ 〉
九州の通年リンクは3つあります。 パピオアイスアリーナ飯塚アイスパレス、そして今回利用したスポーツガーデン久留米。 これら全てが福岡県内にある施設です。

〈 南側に施設はない 〉
通年でない、季節営業のリンクでさえ、鹿児島など南方に行くほどなくなってゆきます。 仮に季節営業のリンクがあったとしても、それがアイスホッケーのできる施設かどうかはまた別の問題です。 鹿児島大学にもホッケー部があるというのですが、想像するだけで泣けます。

〈 長崎からは最短で2時間弱 〉
そんな状況ですので、長崎の方々がスケート場にアクセスしようとすると、今現在はスポーツガーデン久留米が最も近く、ほとんど唯一の選択肢ということになるようです。 高速道路を飛ばしても1時間45分はかかりますが、これが“最寄りの”スケート場です。


【スポーツガーデン久留米】
Sports Garden Kurume

〈 スケートリンクについて 〉
先にお断りしておきたいことがあります。 前回の記事にも書きましたが、私はあくまで旅行のついでにスケート場へ立ち寄りました。 普段なら不便なことでも、旅行だと思えば楽しい。 極端な話、おそろしくマズいメシ屋に当たってしまっても、「ひどいメシだったww」と楽しめるのが旅行というものでしょう。
しかし、あえて厳しく指摘したいことがあります。 それはトイレが汚かったこと
誤解なきように書いておくと、ただ汚かったのではなく、尋常じゃなく汚かった ということです。 タバコの吸殻は落ちているし、劣化したゴム床はぼろぼろ、便器の黄ばみや黒ずみも相当なもの。 こんなすごいトイレ、生まれて初めて見たかもしれません。 今どき登山道の公衆便所だってこんなに汚くないのでは?
こういうのを我々の世界では「行履面(あんりめん)の散らし」と云うのです。 業務の失敗ではなく、人として当たり前にすべき基本の至らなさや不誠実さを指摘する言葉です。 張られている氷の質が素晴らしかろうとなんだろうと・・・実はそんなこと、大衆娯楽施設としてそれほど重要なことではありません。 まず第一に居心地がよいこと。 基本が満たされていて、快適なこと。 それがあって初めて、スケート場としての能力も評価してもらえる。 氷の質がいい? そんなこと言うのは競技者だけですよ! 競技者は全日本人人口の0.1%にも満ちません。 ハッキリ言ってそんな意見はまずは無視してよろしい。 なぜなら、我々競技者の活動は、スケート場の娯楽施設としての成功の上に成り立つからです。 競技者の払いだけでスケート場の運営を成立させることはできません。 故に、まずは娯楽施設として立派な館内環境を維持してもらい、堂々と運営してほしい。 競技者にとって一番困るのは、氷の質が悪いことではなく、施設がなくなってしまうことです。 地域の親御さんに「あそこは不良施設だから行ってはだめ」と言われるようでは、片や施設の存続においても、片や競技人口の隆盛についても、何もかも期待できません。
・アイスコンディション ★☆☆☆☆
私達が利用したアイスタイムは、当日の朝 6時半。 その日の先頭利用者でした。 通常、こういった時間帯は夜中のうちに氷が休められて、アイスコンディションが回復するので、朝一番はその1日で最も素晴らしい氷が味わえる時間枠だと言えます。 例に漏れず、第一印象として、締まった氷質だなと感じました。 「硬い」とまでは言えませんが、決して柔らかいということはありません。 この点を主に評価すれば、星2つでもいいくらいです。
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Edgerによる作業の様子
しかし氷の表面がひどかった・・・。 あまりにデコボコすぎて、ロングスケーティングをしていられません。 通過するだけで転びそうになるセクションがそこらじゅうにあります。 フェンス際がサーキットのように傾斜しており、「エッジャー」と呼ばれる機械による切削作業をしていないことがわかります(一般的なスケート場では毎晩行われる作業です)。
完全な推測ですが、このリンクの整氷にはお湯が使われていないか、あるいはお湯だったとしても、温度が不充分に低いのではないかと思います。 (滑らかな氷面をつくるためには、まずお湯を用いて氷面の凸を融かすことが重要。) 「エッジャー」も持っていないのかもしれません。

・フェンス ★☆☆☆☆
腰までの高さのフェンスだけが全周にあって、ハイフェンスは一切ありません。 かわりに使用されるネットは垂れ下がっているだけなので、パックをリンク内に戻す力がなく、つまりフェンスより高く飛んだパックはもれなく場外行き。
このような形式のリンクはしばしば見られますし、娯楽施設としてはこの方が利用者にも優しいのではないかと思います。 しかし、例え同様の形式であっても、シチズンプラザのように、網を引っ掛けて張るための簡単なフックでもありさえすれば、パックが飛び出すのを相当数防ぐことができます。 DIYレベルでできる対処法です。

・ベンチ ★★☆☆☆
旧東神奈川リンクに似ています。 ただし、ドアには個室トイレの扉に付いているような普通の閂が使われているので、素手でないと扱えません。 ドアの蝶番そのものはスムーズに動きます。
ドアは片側のベンチにつき1つしか付いていません(FWとDFの住み分けができない)ので、基本的には乗り越えて交代しないとゲームに対応できません。 このあたりは我々のような大人ならまだしも、子供や女性の選手にとっては少なからず悩みのタネでしょう。
イスは3人がけくらいの長椅子が2つ置いてあるだけなので、余った人はみんな立っています。 せめて長椅子をもう1つくらい用意してくだされば・・・と思いました。

・天井の高さ ★★★☆☆
充分な高さがあります。 常識的な範囲で、プレー中に選択し得るハイボール程度は充分許容できる高さです。 空気の淀みも感じられませんし、霧の発生もありませんでした。 都市部のスケート場なら、これより天井が低い施設はザラにあります。



以上、見た目上辛口になってしまいましたが、当日は精一杯楽しませてもらいました。 よい思い出になりました。
私はアイスホッケーを続けてきたので、現地でアイスホッケーをする人・・・特に、これから地域でアイスホッケーを始める人達のことを考えずにはいられません。 記事中段では「競技者のことなんてほっとけばいい」と書きましたが、それはあくまで物事の順序を考えた場合のことであって、競技者の立場で語るなら、もちろん「よくないよ!」と言わざるを得ません。 パックが滑らかに氷の上を移動する状態で初めて可能になる技術がアイスホッケーにはたくさんあります。 そういったものを身につける機会に巡り合うのが困難であるという不幸が、この地域の競技者にはあります。
私と一緒にアイスタイムに出てくださった現地大学生のプレイヤーは、それはもう頻繁に転びまくっていました。 あれは彼らの技術があまりに拙いとかいうことではなく、アイスコンディションによってバランスを崩した結果です。 私でさえ移動しているだけでうおっと思うのですから、初級者ならなおさらです。 この環境で私がプレーするなら、エッジのラディアスを大きくして、スティックも硬めにするのが最適解とは思いますが、九州にコントゥアーの機械はないし、いくら道具を調整してもアイスコンディションが悪いのはそのままなので、非常に難しいです。
最後に長崎旅行を振り返ると、かなり弾丸ではありましたが、私の旅行スタイルが見えてきた気がします。 年に1回くらいのペースで続けていきたいと思っていますが、来年までに用意しなければと思っているのは、携帯型のインドアバイクですね。 軽く、簡単に設営・撤収できて、防具バッグに収まる物。 これがあれば、必ずしも自転車を持っていかなくても旅行自体は楽しめますし、行動も制限されません。 調べてみてもこういった商品は今のところ存在しないようですし、作るしかありませんね。 次の旅行地には、岡山とか福島あたりを考えております。
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2017/02/26 Sun. 10:03 | trackback: -- | comment: 2edit

コメント

久留米にあったんだ…

久留米まで30分程度のすぐ傍の県にすんでますが,その施設中にスケートリンクがあることさえ知りませんでしたわ…

九州の人って私が知る限り
ウインタースポーツする=北海道か背振の天山でスキー
ってしか発想が無い感じあるので,アイススケートやアイスホッケーは全然やる感覚が無い気がしますね…

しろいねこ #- | URL | 2017/03/01 02:10 * edit *

>>白猫さん

こんばんは。ブログを見ていただいていたんですね。

私の感覚では、スケート競技というのは別にウィンタースポーツというくくりには必ずしも入らないのですよ。だって、仮にウィンタースポーツなのだとしても、実際に屋外リンクで競技が行われることはほとんどありませんから。自ずと、スケート場が営業している限り夏でも行うことができますし、実際、社会人や学生リーグの大会は季節に関係なく春でも夏でも開かれています。
昔は通年リンクが少なく、夏は解氷してプールにする会場が多かったのですが、それも過去の話になってきました。むしろ夏の暑い時期に涼めるからという理由で、遊びに行く先にスケート場が選ばれるところもあると思います。

しろねこさんがお住いの地域は、本当に平地ばかりですね! あれなら確かにリカンベントは最高でしょう。今度東京にいらっしゃる機会があれば私の住所にでもリカを送りつけて東京で乗り回して下さい。東京でローレーサーは死ねます。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2017/03/01 21:35 * edit *

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