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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

Blackstoneの設計思想 

ご無沙汰です。 サボるといけませんね、書くのがおっくうになって、公開すべき内容をほったらかしにしてしまいます。
今回はBlackstoneの市販研磨機について気になったので書きました。
私はInstagramはやらないのですが、世界中で使われている画像系SNSですので、その情報量は相当なものです。 そこで、ある画像を見つけたところから話は始まります。

Everyone have different purpose, but I guess this is not common sense.


【研磨機メーカーの2大巨頭】
Fleming Greyが倒産レベルにある今、世界的に高いシェアを持つ研磨機メーカーはBlademasterBlackstoneの2社と言えます。
Blademasterの商品を生産するのはGuspro Inc.という親会社で、さらに言えば、Guspro自体がSunnen Products Companyというアメリカ企業のカナダ現地法人です。 「Blademaster」という名前は、その一スケート部門に与えられた表名ということになります。 親であるSunnenが1924年に創立し、カナダ法人のGusproを1932年に設立。 これだけ見ればたいへん歴史の深い会社だと思いますが、スケート事業に参入したのは半世紀以上経った1987年以降です。 平成元年くらいと言えば実感になるでしょうか。
Blackstoneについては詳しい既述を見ることができなかったのですが、会社の登記を参考にする限り、こちらも似たような歴史をたどって途中からスケート事業に参入したと考えられます。 最も古い記録は、1969年に現在の本社所在地を申告したとあります。 その後会社形式を変更し、事業参入したのが1999年のことのようです。
いずれにせよ、会社の設立とスケート事業への参入 共に
Blademasterの方がずいぶん早く、Blackstoneは「ついこないだ」というイメージすらあります。 ちなみにFleming Greyは1963年、Wissotaに至っては1946年から研磨機を販売しています



【価格面の比較】
価格を比較してみると、Blademasterの標準的トリプルステーション研磨機であるBRLEG1SFは1万3700$。 Blackstoneは集塵機の仕様でずいぶん値段が上下するので判断が難しいですが、JF-03-REVが1万4300$です。 Bladematerの方が安いという点に、私は正直驚いています。
最も高価なモデルを比較しても、やはりBlackstoneの方が数百ドル程度高い。 ここにおいて、少なくともBlackstoneはBlademasterと比べて同等以上の価格設定だということがわかります。

ここまでの文調で薄々感じていらっしゃるとは思いますが、今私は「なんでわざわざBlademasterを差し置いてBlackstoneの機械を買う人がいるのかわからない」という気持ちでこの記事を書いています。 「Blackstoneは価格が低いから選ぶ人もいるんだろう」というくらいに考えてきたのです。



【低評価の理由】
Blackstone最大の功績は、世にフラットボトム式研磨を広めたことだろうと思います。 類似するコンセプトの研磨法は決してFBVが初めてではありませんでしたが、こうして市民権を得たのはFBV以外ありません。 まだスケート業界に参入して20年足らずだというのに、これだけシェアを伸ばしてきたのは伊達ではありません。
しかし、Blackstoneの研磨機でないとFBV研磨ができないわけではないし、前段で述べたように価格的に優っているわけでもないし、正直私にはBlackstoneの研磨機の魅力がよくわかりません。 デザイン? 入手性? 集塵機の性能? もし訴求力の源を知っている方がいたら、ぜひコメントで教えていただきたい。

その上、先日このような写真をInstagramで見つけてしまいました。


1_201609111552310b9.jpg

この写真はBlackstoneのステーション級研磨機を分解しているところです。 簡素過ぎる設計で驚くと同時に、そもそもなぜこのような分解をする必要があったのか 疑問を感じました。


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ちなみに、こちらは砥石の交換作業をしている写真です。 このように、砥石交換や通常の掃除・メンテナンスなら、筐体やスピンドルまで取り外す必要はありません。

これはベアリング交換をしているところなのです。

定盤スライド式研磨機の都合上、テーブルから4.5インチの高さに砥石を設置しなければなりません。 換算すると約115mmです。 研磨機に使われているモーターは、大型の汎用ACインダクションモーターですので、115mmには全く収まりきりません。 つまり、動力であるモーターは少し離れた場所に設置して、いかようにしてかその回転を砥石に伝える仕組みが必要です。
Blackstoneはどのようにしてそれを達成する設計なのか。 それが、掲載した写真からわかります。 正直に申し上げて、DIYレベルだと思いました。 「そりゃベアリング交換だって必要になるわな」と。

①3000rpm以上で運転する切削機械の軸にブッシュ?
②ベアリングは事実上圧入ですらない?
③スピンドルの扱いもそんな感じですか・・・


現在研磨機を企画しているので色々と思うところがあるのですが、直径200mm、質量500gの砥石を35000rpmで使用する研磨機にしては明らかに設計が貧弱だと思います。 例えばBlademasterの研磨機ではこの部分(フィニッシングヘッド)のユニット交換部品だけで2000ドル以上するので、一般工業部品で言うところのスピンドルユニットに準じるクオリティが見込まれます。 当然、Blademasterのフィニッシングヘッドがいかれてベアリング交換が必要になったなどというのは聞いたことがありません。 もしかしたら私が知らないだけなのかもしれませんが、そうならむしろ後学のためにぜひ教えてもらいたいです。
値段も高く、耐久性も低い。 Revolverがあるということ以外何のメリットも見いだせません。 私が店主なら絶対Blademasterの研磨機を選ぶというか、もうそれ以外の選択肢はないという感じです。

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2016/09/11 Sun. 21:56 | trackback: -- | comment: 0edit

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