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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

カスタムオーダースティック 第4段 

4th orderingカスタムオーダースティックを再度注文するために準備していきます。

Starting ready to order my 4th custom sticks to...


【届かなかった3ダース目】

過去2回のEastonへのカスタムオーダーについては、記事をご覧になった方もあるかと思います。
正確に言えば3回注文したのですが、最後の1回はついに商品が届くことはありませんでした。 EastonがBauerに買収され、うやむやになってしまったからです。
もう二度とEastonに注文することはできないのだろうか。 自分のシュート法にこれ以上なくフィットしていた、Easton独自のネック形状・Elliptical Taperは廃れてしまうのか。 そんなことをずっと考えていました。


【ありがたい助け舟】
例え自分がベストだと思う物でなかったとしても、私には私のシュートを実現するために相応しい道具が必要です。 Eastonが消滅してしまったのなら別の会社へ注文する他ありません
ようやく前へ進む決心をした矢先、ある知人から連絡がありました。 メールには、Eastonのブランドネームを冠したスティックが、少なくとも今年は存続すること。 現在は機械をBauerの工場に輸送している最中なので、それが終わり次第、つまり8月以降に生産が再開される予定であること。 そしてプロのカスタムオーダーに紛れて、可能であったら私の注文もねじ込んであげようか という内容が書かれていました。

私にとっては願ってもない情報 そして申し出です。
万が一私の注文を代行してもらうことができなかったとしても、それは仕方のないことです。 元はチャンスさえなかったのですから、文句が言える筋合いではありません。 情報があっただけでもありがたい。 代行がうまくいかなかった場合は、自分が連絡をつけている他の会社に注文するだけです。


【パターン見本の用意】
何れの会社にスティックを注文することになるにせよ、確実に必要になる物があります。 ブレードパターンの見本です。 これまでの3回の注文全てで異なるパターンの見本品を用意し、相手方へ送付してきました。

original hockey blade ordering 2nd pattern wax model

もし「これで良い」という確定したブレードパターンが既に注文したことがあるならば、新しく金型を作り直す必要はありません。 金型や3Dデータは番号で登録・管理されているので、そのブレードパターンでの初回注文以降は情報だけ伝えればスティックを生産してくれます。
200ドルから最高2000ドル近くまで、会社によって金型の作成料金は様々ですが、とにかくその料金分も、2回目の注文からは払う必要がなくなります。

3回中3回も新造している事からもわかる通り、私は未だ、私のブレードパターンを決めかねています。
大学を卒業するまでは、10年ほどの間同じブレードを使っていました。 当時はいわゆるMartin St.Louis的理論に従い、長尺で硬いスティックを使っていましたので、当然ながらブレードパターンもその理論に見合った物だったと言えます。
現在は理論を変更して取り組んでいるわけですから、ブレードパターンも見直す必要が生じました。
端的に述べると、従来はそれほど曲がりもキツくなくて打球面が長い物を使っていましたが、現在は非常に大きな角度と低いトーロッカーの重要性を感じています。

どこの会社に注文することになるにせよ、遠からぬうちにスティックを注文するつもりならブレードパターン見本を準備しておかなければいけません。 今回こそ完璧な造形をするために、妥協のない準備をしていきます。


【前回の反省と対策】
幻となった第3回に、より自由度の高い造形に挑戦しましたが結果的にあまりうまくいきませんでした。 その反省点と、考え得る改善策をまとめておきます。

‹モデリングワックス›
カーボンで作られた昨今のブレードも、ヒートガンやガスバーナーで高熱を加えると曲げることができるようになるのは確かです。 多くの人はそれを利用してオリジナルカーブを作っています。
ところが、カーボン製ブレードの内部にはねじれ難さや耐久性向上のために様々な工夫が凝らしてあり、局所的にはほとんど曲げることができない箇所があります。 見た目にはただの板なんですけども、場所によって強かったり、相対的に弱かったりするわけです。
その最たる部分が、ヒールです。 圧倒的に硬く作られており、曲げを試みての感想は「ここってまだシャフトの一部なんだな」というくらい頑丈です。
また、一口に「ヒール」と言っても、実は上端と下端とで違いがあって、ブレード下端より上端のラインの方がより長く硬さを保って伸びていることがわかります。 この事から上下のラインで剛性の偏りが発生し、ヒール付近で角度をつけようとすると下端のラインばかりが先に曲がり始め、意図するより開いたブレードになってしまうという問題があります。

よって、完璧に自分の理想とする形を再現するためには、加工性の高い素材にモデルを置き換えて整形するのが常套だと考えました。 加工性を抜きにしても、そのように、上下で剛性の偏りが発生するような内部構造を持たないモデルに少なくとも置き換えることが成功への課題だと思います。
その考えに基づいて行ったのが、第3回の型取り及びモデリングワックスによる注型だったのですが、うまくゆきませんでした。
その最たる理由は、注型後のワックスが硬さを失っており、熱を加える必要もなく指先で簡単に曲がってしまう(そして戻らない)状態に変質していたことです。 確かに形状を変化させることは易しいと言えますが、これでは整形後の形状を保つ能力もないし、その後粘土に埋めて型取りをしなければならない事を考えると使い物になりませんでした。

考え方自体は間違っていなかったと思いますので、同じワックスでもさらに硬質な種類を選んで再挑戦します。
前回使用したのはFerris社のグリーン。 少なくとも当時私が購入した商社ではこれが最も硬質な種類で「ハード」の表示でした。
今回の計画にあたって調べ物をしている際、グリーンより上にまだ2つもワックスがあることを知りました。 グリーン→ゴールドときて、私が選んだ最も硬いワックスはオレンジです。 今度はこれを使うことにします。


‹ホットプレートによる加熱›
ワックスにはいくつか種類があり、特に、ワックスインジェクターと呼ばれる機械を使って型に融けたロウを注入するための物をインジェクションワックスと云います。
一方私が使うモデリングワックスは、確かにワックスインジェクターで融けないことはないのですが、開発からしてそういう用途で作られた物ではありませんので、インジェクションワックスという物と照らして見ると少なくとも適しているとは言えません。 融点も高めに設定されているので、機械によっては熱が足らない事もあります。

そこで、前回は小さめに砕いた上で鍋に投入し、台所のガスコンロで火にかけて融かしました。 もちろんきちんと融けたわけですが、これは一時的にしろ、ワックスの融点を大きく上回る熱を加えた事になります。 もし強度低下に何らかの理由があるとすれば、この点が最も怪しいのではないかと考えました。
そこで今回は、ヤフオクで中古の実験用ホットプレートを購入しておきました。 温度設定が可能ですから、ワックスの融点を大きく上回って熱を加える事はありません。



【基本計画】

①手元にあるElliptical Taperedのスティックを1本切断(おそらく第1回注文のV9E)

→ネック部分の太さが○○mmの点で正確に切断する

②ネック側の切断部分に木材をカチ込んでオスを作る
③切断したシャフトの切断部分にヒートクレイを詰め込んで内部のオス型を取る
④同時にヒートクレイに木材のオスを差し込んで合体させる
⑤軸がずれないよう位置調整し、冷え固まったら引き抜く

→これにてElliptical Taperedの差し込み型ブレードとなる

⑥この状態で型取り
⑦型にワックスを注型しワックスモデルを作成
⑧曲げ・盛り・切削にてモデリング

→スティックに差し込んで確認ができる

⑨ワックスモデルをさらに型取り
⑩ポリ樹脂を流し込んで提出用のソリッドモデルを作成
⑪可能であれば試打(ハンドリング程度でも充分)して感覚を確認する
⑫良ければ作業終了/不満があれば順次修正・あるいは型取りして手順⑦に戻る


以上が予定した方法になります。





4th ordering

まずはスティックからブレード部分を切断します。 シャフトも完全にまっすぐではありませんが、一応シャフトの直線を基準にします。


4th ordering

切断したブレードは氷上で使用していた物ですので、傷ついています。
まずは表面の凹凸の主たる要因である塗装の剥がれを除去すべく、塗装を全てひん剥いてしまいます。


4th ordering

200番代の紙やすりを多用してゴリゴリ削ってゆきます。
地肌が見えたら次の場所へ移り、最終的に800番の耐水ペーパーで完全に塗装の下地まで除去して完了です。 たったこれだけの面積ですが、スティックの塗装もけっこう強力なので、時間のかかる根気作業です。


4th ordering

塗装のチップによる凹凸はこれでなくなりましたが、まだ樹脂その物の損傷が残っています。 これをパテで埋めてからならすことで、一通り滑らかな状態にすることができました。


【いきなりですけど】
多分このまま1ヶ月くらい停滞すると思います^q^ 見通しが甘く、オス・メス部分で行き詰まってしまいました。 欲しい機械がありますので、そちら1~2ヶ月の内には手配したいと思っています。

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2016/07/17 Sun. 09:18 | trackback: -- | comment: 0edit

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