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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

シャプトン“なおる” 

Shapton Naoru

シャプトンの砥石修正器・“なおる”を購入しました。 これを使ってなかなか気持ちよく研げています。



【修正器の必要性】
私はこれまで、キングのいわゆる「赤レンガ」を使って研いでいました。 砥石を修正するのは、定番のコンクリートブロックです。 研ぎながらかなり頻繁にブロックでこすり、また赤レンガ同士でもこすって3枚すり合わせの亜流のようなことをやっていました。
実は、修正に使っているブロックはとっくに平面が崩れてへっこんでいます。 つまり、これにこすりつけた砥石は、逆に丸く・中高に修正されることになります。 それも、最近では目視で瞬時にわかるほど丸く修正されているのです。 しかしそれでも、赤レンガの砥石はあまりに柔らかすぎて、これでうまく砥げてしまいます。 柔らかすぎる砥石が刃物に合わせてくるかのようです。
しかし刃の黒幕はダメでした。 赤レンガよりずっと硬いんですね。 まずコンクリブロックではほとんど修正できないし(砂をまけば別かも)、砥石もこっちに合わせてくれないので、「これは平面度が重要になる砥石なのだな」と感じました。

そこで、修正器を用意する必要があると考えました。 結論から言えば私が買うことに決めたのはシャプトンの“なおる”だったわけですが、同じ会社から出ている別の修正器についてもふれておきます。


【電着ダイヤ修正器“空母”について】

同社の砥石修正用商品としてもうひとつ有名なのが、“空母”です。 “なおる”が溝加工済みの金盤に金剛砂を併用して修正するのに対し、空母は金盤をベースにした電着ダイヤモンド砥石で、金剛砂は必要ありません。
私もどちらがよいかとしばらく考えましたが、今回はなおるを購入しました。

<荒砥に使えない>
空母を選ばなかった理由としては、まず第一に、「空母には荒砥を使うべからず」との案内があるからです。
私は研ぐのがヘタですから、1回1回のストロークを慎重にゆっくりと行う研ぎ方にしています。 砥石の種類を増やして、少ないストローク回数でも刃付け→鏡面までもっていけるようにしています。 ですから、私にとっては荒砥から研ぎ始めるのはよくあることなのです。
黒幕の220番(モス)を使っています。 いくら“刃の黒幕”シリーズの砥石が硬いとはいえ、荒砥は荒砥ですから、面が狂いやすい傾向にあり、特に頻繁な面修正を心がけています。 逆にそれができないなら、通常の研ぎ直しルーティンの頭に荒砥を組み込むことは難しいと言わざるを得ません。
荒砥を使うべきでない空母では、私の要望に応えられません。

<いくらなんでも高すぎやしないだろうか>
第二に、空母の価格に納得できなかったからです。 オープン価格なのですが、実勢4万5000円ほどします。 この数字が自分の給料に対して高い/安いという議論は普遍的でないので捨て置くとして、例えば他の電着砥石と比較してこの値段に納得できるのかどうか・・・?

<再電着できるからリーズナブル?>
私が購入を検討した際、やはりインターネットで色々と検索しましたが、「空母は再電着できるのでリーズナブル!」という文句をよく見かけました。 しかし正直これはあたらないと思います。 再電着にかかる費用は2万円強だそうで、空母と競合する代表的な電着ダイヤ砥石・ツボ万のアトマやアイウッドの300番あたりの新品が、場合によっては2つ買えるような値段です。

<コスト無視で精度追求に応えるのが空母>
この価格に対して納得を見いだせる要素があるとすれば、それは平面度です。 
そして空母が前出2つのダイヤ砥石より平面度において優れているのは事実なのですが、それはもう本当に、何ミクロンという中での話だろうと思います。 しかしそれが求められる仕事をなさる方も間違いなく世の中には存在して、そういう層からかなり支持を受けているようなのですが、少なくとも私はまだそこまでの要求を感じたことはありません。

現状では、もし仮に電着ダイヤを修正器として使う場合、アトマを貼り替えている方が幸せになれるだろうなと私自身は思います。 また、もし空母を買うくらいなら、そのお金で今持ってる黒幕の砥石を全て2枚ずつ買い足して“3枚すり合わせ”ができるようにした方が、実際に全部砥石として使えるのだから有意義な気がします。 これは全て私の主観であり、既に書いたとおり、空母が勝ち得たわずかな平面度の高さによって大きな満足を感じている仕事人がちゃんといます。
シャプトンの方に直接お話も伺いましたが、やはり空母の価格についてとても問題を感じているとのことです。 電着前に厚い鋳物の金盤を手作業で平面出しするなど、平面度にとことんこだわっているとのことですが、だからといってこの値段は限度を超えているとの認識でした。 目下新しい修正器も開発中とのことですから、私は大いに期待して待ちます。

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2015/12/13 Sun. 15:43 | trackback: -- | comment: 0edit

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