03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 05

実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

スケートのヨー角を調整する最もスマートな方法は? 

Graf Skates AGというメーカーは、日本ではどことなくレアキャラ的存在として知られています。
まず、CCMやBauerといったメーカーと一緒にお店へ並んでいること自体が珍しい。 長らく正式な代理店が日本にない時期もありましたから。 作っている靴もどことなく古き良きスケート靴を思わせる物が多く、本拠は北米ではなくスイスにあってフィギュアスケートの靴も作っているなど、他社とは一線を画す企業であることは間違いありません。
そのGrafが自社のブーツに取り付けているホルダーは4種類あるのですが、この内のいくつかに、楕円形のリベット穴が標準で設けられていることを知りました。


graf-dultra-g75-sr-ice-hockey-skates-17.jpg

画像はUltra Lite 5000というホルダーです。 楕円形の穴が前後で4ヶ所使われていることがわかります。
このホルダーのデザインそのものが、リベット穴を楕円形に拡張できる余地を生み出しています。 仮にTuukのホルダーで穴を横に拡張しようとしても、物理的に不可能でしょう。

この穴について直接Grafへ問い合わせてみたところ、以下のような回答がありました。

あなたの考えていることは正しい。
この穴は、O脚 あるいはX脚の人のためにブレードの取り付けと調整を容易にする目的で設けられています。
ただし、あなたが言うところのヨー角を調整する目的は、確かに可能ですが一般の人に推奨されるものではありません。
それはO脚やX脚であること以上に、脚がねじれている人にのみ必要とされる調整です。
ですから基本的にこれらの楕円の穴は、あなたがメディアルシムを用いて既に行っているような、ブレードを平行移動してオフセットさせる調整のために主として開けられています。
Grafでも同様のシムを顧客のために提供したことがあります。
もしあなたが“ねじれた脚”の持ち主で、そのような調整を必要とするなら、専門の整形外科医や知識のあるコーチの下へ助言を聞きに行くことを勧めます。



実は、私がこのホルダーに興味をもったのは、ヨー角の調整をするのに使いやすいのではないかと考えたからです。 関係のない話題で画像をもらったこのホルダーを見て、楕円形の穴に目が留まりました。
Grafの担当者が強調したのは、O脚(X脚)であることと脚がねじれていることはイコールではないという点です。 まぁ確かにそうです。 O脚というのはあくまで外反している脚を指す言葉であって、ねじれているかどうかは別の要素です。
しかし一方でO脚がねじれを伴うケースが多く見受けられるのも事実であろうと思いますし、さらに言えば、O脚やX脚でなくとも大なり小なりねじれた脚を持つ人はそこらじゅうにいるでしょう。

wiss_f30_t6_350.jpg

これは、Grafから参考として送られてきた画像です。 膝は前を向いていますが、足先は違う角度を示しているのがわかります。

例えばそのような“医者”や“コーチ”といった、自分自身のためでなくあらゆる知識を学ぶ誓いを建てた人々にとっては、あやふやな(非科学的)理解のままでは使い物になりません。 しかし私という個人は、私の問題についてのみ、私の興味の及ぶ範囲で、実際の効果を期待して取り組みさえすればよいのです。
そんな気楽な立場から考えると、実際に私の脚がねじれているかどうか・もしねじれているなら具体的に何度ねじれているのか?について、厳密に知る必要はありません。 そしてチャンピオンスポーツ的な選手の立場から言えば、必要を感じないのならほっとけばいいと思います。 O脚が“間違っている”のではなく、そのような身体的特徴によって私に引き起こされる“不都合”が悪いのです。 良いか悪いか?それは利益の観点から見た後づけの評価でしかありません。 よって、自分が道具に対して不満を感じないなら、そのまま練習を続ければよいのです。
逆説的に言えば、不満を感じられない人がベストを見つけられるセンサーを持ち合わせているとは思えません。 未熟だからなのだとしても同様です(じゃあとりあえずそれがわかるようになるまで練習しましょう)。 そうでなければ、誓いを建てた人々と同じ知識がなければ乗りきれません。


具体的にどうやってヨー角を調整するのがよいか? これについては長らく考えています。
来年購入するであろう新しい靴で手順を考えると

1. 靴を注文した時点でホルダーの銘柄及びその取り付けを指定をする
→ブーツはVH。 ホルダーはGraf “Ultra Lite 5000”。 楕円形の穴だけを使ってリベット穴をあけてもらう。

2. Grafホルダーを仮付けした状態でブーツの調整を行う
→これまで通り、Custom Radiusと各種シムを用いて本番さながらに調整する。

3. ブーツメーカーが取り付けた“基準線”を保存した上でヨー角の調整をする
→VHが最初に決めたヨー角はある意味で“中心線”と言うべきものなので、これがわからなくなってしまわないように印をつけて保存。 そこから、1mm単位でホルダーの角度をずらしてベストのヨー角を探る。

4. ベストのヨー角が決まったら、同様に印をつけて保存する

5. Grafホルダーを取り外し、Tuukホルダーを取り付ける
→調整で得られたヨー角の通りに新しいホルダーをあてがい、ドリルで穴をあける。
→不必要ならば、Grafホルダーで使った穴はふさぐ。

6. ベストのヨー角で取り付けられたTuukホルダーで、再度ブーツ調整を行う


・・・こうなります。 ポイントとなるのは、1. 同じアイスタイム内で何度も調整しなおして試走できること 2. 大切な道具(ブーツ)をむやみに傷つけないこと の2点です。 だからこそGrafホルダーが活きてくるし、テスト中に使うリベットは少ない方がいいです。 この点、例えばMLXスケートのホルダーだけをなんとか入手してヨー角の調整に使ってもいいんじゃないかとも考えたこともありましたが、全てのリベット穴を使わないと一時的な固定もできそうにないシステムはそぐわないと感じています。

スポンサーサイト
2015/09/03 Thu. 23:44 | trackback: -- | comment: 0edit

コメント

コメントの投稿
Secret