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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

運用できる環境が大事 

エッジの簡易交換機能がついたエッジとホルダーに興味が出てきたので。

Quick changeable holder.



山梨の出張から帰ってきたところです。 例年に比べて実に涼しかった!

さて本題に入りますが。
こちらのホルダーをご覧ください。

2014-04-10-195531h-llare_edge.jpg



Tuuk “Lightspeed”
と云います。 最近ではBauerの上位モデルによく取り付けられているので、自分で使っていなくてもどこかで一度は目にしたことがあると思います。

しかしながらこのホルダー。 日本では一般的に単なるトラブルメーカーと捉えられることが多く、買った瞬間に交換されてしまうことも少なくありません。
なぜそんなに煙たがられてしまうのか。 それはこのホルダーの長所である特殊機能に由来します。


工具も要らずに靴を履いたままエッジの交換ができる


それがこのホルダーの機能です。 ホルダーの後方にある色の違う部分を押すことでエッジの固定が解除されて、靴を履いたまま即座にエッジを交換できるようになっています。 もちろん工具は不要です。

  • 試合にしろ練習にしろ、踏む・突っ込む・パックが当たるなど何らかの理由でアイスタイムの最中にエッジにトラブルが発生した際、即座に予備のエッジに交換して氷上へ復帰することができる

  • 予備のエッジにそれぞれ異なる研磨を施しておくことで、会場の氷や自分の体調に合わせて当日その場で選ぶことができる

  • 実際に自分が滑っている間にも、取り外したエッジは研磨してもらうことが可能

↑およそこういったメリットが挙げられます。

ところが日本ではそのようなエッジの運用をする人・できる人はほとんどいないので、可動部分から異音がしたり、ガタついたりするデメリットばかりが目立ちます。 実際、エッジをその場で取り外す機能を使わない人にとってこのホルダーを使う理由は皆無です。 だから早々に交換する人が多いというわけです。 私もそのうちの一人でした。

しかし今は取り外し機能の付いたホルダーとエッジにとても関心があります。
私が日頃利用しているスケート場は神宮か高田馬場の2つですが、両会場の氷の質には大きな差があります。 少なくともこの2つで同じエッジを使うのはかなり無理があると感じています。 夏は特に。
スペアエッジを作って運用する際の最大の難関は、複数のエッジに同じプロファイルが再現できるかどうかです。 「研ぎ分けてあるけど、そもそも全体の形がそれぞれ違う」などという状態では、競技レベルで運用できるはずがありません。 この問題になんとか折り合いをつけられそうだと思って、ようやく現実的になってきました。


そこで紹介しておきたいのが、Tuuk Lightspeedホルダー以外の選択肢です。
私の知る限り、Lightspeed以外で簡易取り外し機能のあるホルダーはQuikbladeしかありません。

Quik-Blade-Release-Holder.jpg


Tuukで良ければ、おとなしくTuukを選んでおけばいいと思います!w 入手性も含めて間違いないのがTuukです。
しかしLightspeedホルダーに限って言うと、Tuuk(Bauer)はエッジ形状の特許を公開していないのです。 Lightspeedホルダー用の替えエッジは、Tuuk以外の会社には作らせないということです。 つまり、Step社からエッジが発売されない。 これは少なからず私にとってマイナスです。
その点このQuikbladeは元よりStep製。 鏡面仕上げのV-steelグレードも購入可能です。
片側のエッジとホルダーのセットで、重量はおよそ300g弱だそうです。 Lightspeedのセットや、簡易取り外し機能のない例えばLightspeed2+Step steelの組み合わせが何グラムなのかがわからないので、比較したいなら要確認ですね。


余談ですが、TuukはStep社などのサードパーティ製エッジを認めないかわりに、自分でStepに似たエッジを作りました。 それが“Lightspeed4”だと言われていますが、何らかの理由で現在は製造を一時停止しているようです。 より硬いステンレス鋼を使い、側面もなるべく磨いてあるのがLS4の特徴だったと聞いています。
ですから現在Bauerのホームページで公式にラインナップとして紹介されているのは、LS Fusion、LS2、LS3の3種類です。
Fusion・・・素材の配合を変えて軽くしてあるもの。その反面もろく割れやすい
LS2・・・ステンレス鋼のスタンダード品
LS3・・・LS2と同じ鋼を使い、高さなどボリュームを増やすなど形状面でStepと類似させた商品
各エッジの特徴はこういったところですが、少なくとも私はLS2/3の鋼とStepの鋼とでは耐久性に割と大きな差があると感じています。 「硬いからよく滑れる!」とかいうありがちな話ではなく(むしろそういった類は一切感じたことはありません)、刃の永切れ感や、欠損頻度の少なさで私はStep steelを評価しています。
だから今現在決めるとすれば、まずQuikblade+Step V-steelを選んでおいて、発売が再開されたらLightspeed+LS4を再検討するのがいいかな、と考えています。 Quikbladeの穴はTuukと同じ位置に設計されているらしいので、サイズさえ同一の物を選んでおけば後から交換することは容易に可能です。 あと動画を見た感じでは、取り外しトリガーの引く方向やエッジの外れ易さを鑑みるに、どうもTuukの方は選手が一人で付け外しするというよりは、誰かにやってもらうのを前提にしている感じがありますよね。 Quikbladeはトリガーの方向も使いやすそうだし、エッジがすんなり取れているように見えます。 ただしそれだからこそ使っているうちに発生するガタつきも相当覚悟しなければならない気がしますけど・・・。



(8/18/2015 追記)
穴位置だけでなく、基本的設計(高低差)もTuukホルダーと同一にしてあるという回答を得ました。 心置きなく試すことができますね(ニッコリ




ちなみに、プレー中にエッジが取れてしまうアクシデントがあるかないかと言ったらあります。 Youtubeで「NHL lose blade」なんて検索するといくつも見つかるので試してみてください。
しかし簡易取り外し機能の付いていない普通のホルダーとエッジを使っていても、トラブルは防げないようです。 例えば先程のキーワードで最初のページに表示される動画を集計すると、エッジが取れてしまったのはTuuk Lightspeed2(取り外し機能なし)が最多の6。 次いでLightspeedが2つ。 そして
Quikbladeが1つ。 かかとをフェンスに強打した瞬間に外れてしまうことが多いようです。

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2015/08/15 Sat. 22:12 | trackback: -- | comment: 5edit

コメント

quickbladeはverbero hockeyのスケート靴に付けられてますね。
ワンタッチで取り替えれるのは非常に魅力的ですよね〜。
CCMもTUUKのホルダに簡単に取替えれるように穴の位置を合わせてきましたし、これからはホルダーもこれまで以上に気軽に選べる時代なのかもしれませんね。
自分はコントゥアー込のランナーをローカルショップで仕入れてもらってるのでしばらくは変える予定はないです。
ちなみここだけの話ですが、lightspeed edgeのためのランナーはひっそりとあるメーカーから生産されてるようですw

ryoichi #- | URL | 2015/08/20 23:13 * edit *

>>ryoichiさん

取り外しがその場でできる・・・という機能は、実際にスペアのエッジを所持してその場で交換できる人でなければ何の意味もありません。
そして複数のエッジを同一のプロファイルにして運用できるのは、素晴らしいショップに恵まれるか、知識のある用具マネージャーのいるチームに所属している人くらいしか不可能です。
便利なのは間違いありませんが、その便利機能を実際に使える人はかなり限られます。

コントゥア―込みのラナー というのは、どの銘柄のことなんでしょうね。
例えばTuuk LS2/3/4なども、9フィートや10フィートくらいで製造されているわけですし、広義には全てのエッジはコントゥア―済みで出荷されていると言っても過言ではありませんが・・・私の知らない商品があるのかもしれませんね。

この記事の主旨からは逸れますが、私はTuukのラナーに戻してみるのもいいかもしれないと最近思うことがあります。
私がStepのラナーを使うのは耐久性が理由 というのは既に書きましたが、要するにLSの方が柔らかいわけです。
それはプレー中に粘りとして感じられるのかもしれません。
刃がプレー中にこぼれてしまう不具合が多発してLSを使わなくなりましたが、取り外し機能の付いたタイプならば、仮に途中でこぼれても交換して使えますね。
つまり純粋に滑った感触でエッジを選べるということです。

プロファイルを複製できる環境があって初めてこういった選択肢が増えます。
来年きっと試してみたいです。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2015/08/21 00:11 * edit *

コントゥアー込みというは、ラナーを買った時に特別に店側で値段サービスしてあげるよって感じです。完全に言い方が悪かったですねw すみません...

おっしゃる通りですね。ゲーム中に取り替えるということであればそれはそうなんですが、ワンタッチで取り替えれるのは今までのtuukユーザにとって素晴らしいbenefitになると思います。今までいちいちフットベット外してカカトから専用のドライバーでわざわざ外して力いっぱい取り付けてたのに比べたらずいぶん進歩したと思います。
CCMやGRAFなんかはネジを横につけたり後ろにつけたりして簡単に取替えれるようにしてましたが...。

私のスケートは20KなんですがTUUKのホルダーを取り付ける際かかとに穴を開けないので、ラナーを取り替えるときはホルダーごと取らなきゃいけないんです。
他のショップではかかとに専用の穴をあけるのかな?なんて思ってましたが...
だからかなり固めで長期的に持って割れづらいBlackedgeをtuukにつけてたんですが、最近lacebiteの悩みがでてきて...。靴自体は3,4年くらい使う予定だったんですが腹たったので買い換えることにしました。

blackedgeなんかはカーボンコーティングされてるのでTUUKのラナーと比べると大分剛性も高く感じられ、エッジも長く持ってるように感じました。
Stepのラナーでコーティングされたラナーが発売されてますが、一度試してみる気はないんですか??

ryoichi #- | URL | 2015/08/21 22:15 * edit *

>>ryoichiさん

LSホルダーが登場したのは、そんなに最近のことではありません。
にもかかわらず、プロにおいても、ましてアマチュアにおいてもシェアは伸びず、LS2が未だに一番人気です。
取り外し機能の付いたLSは、使っているうちにどうしてもガタが出てきます。
その場での交換もたいして必要としない人にとっては、例えプロであっても「こんなのほとんど意味ないのにガタガタカチャカチャ鬱陶しいだけやん」という評価になるようです。

私の主観ですが、かかとに便利穴さえあいていれば、LS2でも取り外しは苦と思いません。
中敷きを取って、ボックスドライバーでネジを緩めるだけです。
ちなみにBauerが“純正”として用意しているドライバーはとても使いにくそうに見えるのですが、実際どうなのでしょう?
首振り機能のついた先端ソケットなんて作業の邪魔になるだけだと私は思うのですが、世の中にはああいったオフセットがないと取り外せないブーツがあるんでしょうか・・・。

私のVHは最初から穴があいているわけではないので、持ち込んだ先のお店で加工してもらいました。
そのような穴がない→エッジの交換がやたらと面倒→だから割れにくいエッジを探そう→じゃあBlackedgeにしよう という選び方は、私はあまり好きではありません。
もちろん、Blackedgeの使用感がもとから好きで、その上割れにくいからなお気に入った というのであれば何の問題もないのですが、実際にお使いになってみてBlackedgeの具合はいかがでしたか。

私は今のところBlackedgeのような炭素コーティングを施したエッジを使う予定はありません。
コーティングではなく、エッジに使われている鋼が全て同じ材質で鋳造されているなら純粋に新しい機材として試してみたいという気持ちがあるのですが、現状では単なるコーティングにすぎず、「普通の研磨ができない」というのが私には欠点と感じられます。
エッジの両側面に薄く焼き付けられた炭素のコーティングが取れてしまえばただの鋼に戻ってしまいますから、BlackedgeにしろBlacksteelにしろ、コレ系のエッジは基本的にサイドストーンはかけられません。
グラインダー砥石で研磨をした後に鋼が側面へめくれ返る“バリ”をサイドストーンで取り除くのが本来の研磨方法ですが、Blackedgeの研磨では革や木材を使うなどしてなんとかコーティングを削らずにバリを取り除かなければなりません。
私にとっては今のところ、「普通の研磨ができること」がエッジに求められる王道的な性能・能力のひとつだと感じられていますし、そういう意味から言っても(非常に細かいことで、本当に意味があるか・違いが感じられるかはわかりませんが)側面が鏡面仕上げになっているV-steelは、片刃刃物の原理原則的な観点から見ても現在購入できる市販品の中で最高品だと思っています。
ちなみに表面が滑らかであるということは、Blackedgeのような直接的な効果ではないかもしれませんが、耐久性・割れにくさを助ける効果があります。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2015/08/22 19:20 * edit *

blackedgeを使って感じたのは明らかに剛性が高いことですね。何もなければエッジが格段にもちます。
しかし、筆者さんが今までSTEP STEELを使い続けたように、僕もこれからBLACKEDGEを使い続けるかと聞かれればNOです。
仰られた通りなんです。ただ側面にコーティングしてるだけなんです。
割れることはないんですが、たまにエッジの部分のコーティングが欠けます。
このコーティングが欠けることによるスケーティングへの影響はなかったです。今までコーティングされたり、鏡面仕上げになっているスティールランナーを使ったことがなかったので興味本位で使って見たかったというのもあります。
実際blackedgeがどのような鋼を使ってるのかもわからないし興味が無いのですが、それでもコーティングによって割れる心配がないというのは結構プラスでした。
BLACKEDGEは見た目で選んだ部分もありますし、後悔はしてません。
ちなみにLightspeed edge用の物が生産されてるというのは僕の勘違いで、LSE用のLS3が個人の特注でコーティングされた物があるというだけの話でした。
度々すみません。

ryoichi #- | URL | 2015/08/23 06:07 * edit *

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