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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

Kesselのパターンを検証 

Kessel S19今シーズンはなかなか快音を聞くことが出来ず残念でしたが、Phil Kesselからは多くのヒントを得ましたし、これからも注視していくつもりです。 そんな彼のプロストックパターンを入手しました。

Kessel's magic stick.



ご覧いただいてわかるように、先っちょだけです。 エロいですね。
Kesselはライトハンド。 私はレフトハンド。 もうこの時点で使えません。 それでいて輸送費だけで2万円近くかかるので、向こうで先端だけ切ってもらいました。 見たいのはブレードパターンですし。

このスティックはEaston S19・・・ですが、中身は別物だろうと思います。 でないと、彼はずっとS19を使ってることになってしまいます。 そんなことはなくて、むしろEastonのエリプティカルテーパードスティックの新製品に開発段階から協力しているのは継続的にKesselであり、来年度のStealth CXだって彼は「S19」のグラフィックに塗って使っています。
ブレードパターン自体はほとんど変更なしと言われています。 私もその情報は正しいと思いますが、真偽ばかりは本人とメーカーしかわかりません。

彼は一時Bauerに鞍替えしましたが、すぐにEastonに戻ってきました。 あの打ち方でエリプティカルテーパーに優るものなんてないです
余談ですが、今シーズンからMartin St.LouisもEastonに戻してました。 一時Warriorに行ってたんですけど。



まず確認したのはブレードの種類。 私のと同じ“PRO”でした。 その他のオプションで選択できる柔らかいブレードではなく、硬質で耐久性がある種類です。


Kessel pattern

全体的に閉じ気味です。
私の所感では、ヒールカーブの趣旨からさらにミッドトーカーブを混ぜていると受け取りました。
まず第一段は、ヒールカーブ的にヒール直後から角度がついています。 この画像は決してスティックやカメラが傾いているわけではなく、慎重に位置を設定して三脚で撮影したものです。 根っこから既に左へ角度がついて伸びていますね。 これが私の言うヒールカーブ的な要素です。
そのベース角度が進んでいくと、中央をやや過ぎたあたりで第2段の変化が始まります。 これを指してミッドトーのようだ、と書きました。 「ミッドトー」という曲がり方の定義が一定しませんが、ここでは「トーカーブと言うには先端には遠いが、中央よりは先端に過ぎた場所での変化」という意味で使っています。 「これぐらいならトーカーブと言ってもいいのではないか?」とお思いになるかもしれませんが、実はKesselのパターンはかなり全長が短く、私の現在使っているパターンより2cmほど短いです。 となると元のRoenickと比べたら3cmくらいは短いということになります。 そう考えるとこれをトーカーブと言うのには抵抗があります。


Kessel's and my original pattern

私のパターンとの比較です。
きちんと閉じ気味に整形できている点、そして第2変化までのヒール~中央区間の角度が私の物よりやや浅い点は、大いに見習いたいところです。 私はピュアヒールカーブを目指したため、全区間にわたって単一の角度で構成することを心がけて成形しました。 (実は先端に少し角度を与えてあるのですが) しかし、全区間がこれだけの角度になっていると扱いはそれなりに難しくなります。 またパックを転がした際に打球面上で初速が出ません。 これはPatrick Kane的なオープンブレードの使い方を否定してしまう面があり、人によってはたいへん嫌うと思います。
ただし、以前プロストックのスティックについて書いた記事の中でふれたように、私のパターンと非常に類似したブレードを使っている選手は相当数いるようで、決して“間違った”造形ではありません。 今現在も悪くないと思っていますし、これはこれでひとつの“解”なのです。 ただし、自分が打ちたいシューティングと思い描くタッチに対してどちらが良いか、一考する価値はあります。

先端に進むと、逆にKesselの方が大きな角度を持っています。 私のパターンよりさらに2cm短いKesselのパターン・・・もし同じかそれ以上の長さがあったなら、どれほど曲がって見えたことでしょう。
Kesselがこのような短いブレードにする理由は、狙い通りなのか、それとも整形ベースにしたブレードをどんどん曲げていったら短くなってしまっただけなのか・・・これも本人に聞いてみないとわかりません。 しかし2cm短いなどというのは異常な小ささだということは強調しておきます。 第1回のオーダーでRoenickを1cm削ったのですが、ちょっとやりすぎなくらい小さいと感じました。 ブレードの長さというのは、それほど繊細な要素です。 Kesselのパターンはそこからさらに2cmほど短いのですから驚きます。
ブレードが長いと、シューティング自体が単純に平易に感じられます。 特にワンタイムやハンドリングからノーレシーブでシュートを打つような場面では、それほど考えなくてもパックが収まる安心感があります。 レシーブにしても同様です。 逆に小さいブレードは、レシーブやワンタイムはいちいち集中しないといけない感じがします。 しかしトーイングはしやすくなるので、特にシャフトを長く切る人は短いブレードを組み合わせることである程度釣り合いがとれます。 むしろいくらスティックを短くしても、ブレードに長い物を使っているといつまでも「ちょっとまだ長いかな・・・」という感覚が拭えない事もあります。


45° (LIE5)

私が特徴的だと思ったのは、ロッカーの少なさです。 画像は、シャフトの固定角度を
45°・・・つまりライ角が販売表示の「5.0」になるよう固定して、シャフトのロール角を垂直に撮影したものです。 Kesselのスティックはライ5だろうと言われてきましたし、実際そのように見えますが、私はもはやライという指標に大した意味はないと考えています。 特にKesselの場合はロッカードヒールなので、こうしてまっすぐ接地した場合に云々・・・というのはほとんど関係ありません。 むしろ私の興味の対象は、スティックを傾けてブレードもかぶった状態で、どの底線が接地し、その時のシャフトと打球面のヨー角がどちらに向き、どの程度のスタビリティが得られる設計になっているのか、という点です。


30° (LIE-2.5)

ロッカードヒールなら、こういう使い方をしてもそれなりに線接触となります。
本当の意味でライ角という表示が意味を持っていたのは、Gordie Haweが使ってたようなスティックの時代でとっくに終わってるんじゃないでしょうか。 ブレードに角度がついて底線にロッカー形状が与えられるようになってからは、それらとの相対的な数字になったのです。


16464102038_d0882e8db8_b.jpg

私が言う、Kesselのロッカーが少ない部分というのはこのあたり。 かなり平らだと思います。


私も、現在使っている2回目にオーダーしたV9Eでは、同種の“接地感”をねらってトーロッカーを変更しました。 その場合の意識的な接地区間はここです。

15677612971_263bbc0113_b.jpg

意識的にまっ平らだから非常にわかりやすいですよね。 それに、私のパターンはピュアヒールカーブなので、アンダーラインがヒール以外まっすぐに伸びています。 直線を接地させるためには直線にするしかありません。 Kesselの場合はアンダーラインが直線というわけではないので、ある程度底線をロッカードさせないとすぐに浮いてしまいます。 だから見たままだけでなく、相対的にKesselのも同じくらいロッカーの少ないパターンだということです。 ただし場所は違うので興味深いです。
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2015/02/27 Fri. 19:03 | trackback: -- | comment: 0edit

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