07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

偏見なしで選びましょう 

Left - Viktor Stalberg V9E Dressed as V9 85 Flex Stick #2 プロストック(プロ選手の放出品)のスティックを買うことができるルートの中で、最も知られているのがPro Stock Hockey.comです。 このサイトで閲覧できるレフトハンドのスティックから、市販品ではなかなか見ることができないであろうパターンをピックアップしてみました。

Consder pro stock patterns.



プロストックのスティックには、やはり市販品と比較して興味を引く特徴的なパターンが多くあります。 市販品というのは、結局のところ“無難な形”に行き着きがちです。 しかしプロストックのような、いわば一種の“プロトタイプ”においては、選手一人一人の工夫が色濃く残っていて、そういうものを見れば、「ああ、まがりなりにもプロとして契約するほどの選手でも、自分と同じ失敗や要求を感じているんだな」と安心につながることでしょう。
市販品のようなきれいなスティックで一切不満なくプレーする それが巧者ということでしょうか。 もちろんそういう人はいます。 でも私のような凡夫からすれば、そこから拾うものはもはやほとんどないと言っていい。 むしろパッとせず、マイナー落ちを繰り返しているような選手であっても道具と一緒に強くなろうとしている人がいたら、そういう人をこそ見習うべきです。 
そして実際、相当数の選手たちがきちんと自分の感覚をブレードパターンに反映させて取り組んでいるのだということが、登録されていたレフトハンド288本のプロストックスティックから読み取れます。


Left - Vaclav Vinny Prospal EQ50 Dressed as Stealth RS 75 Flex Stick

Vaclav ProspalのEQ50。 75flex。 身長188cm、体重90kg。 見事すぎて気持ち悪いトーカーブ。
身長188cmの75flexは、身長168cmの私にとって45~35flexに相当します。


Left - Anton Burdasov Covert DT1LT 80 Flex Stick #2

Anton BurdasovのCovert DT1LT。 80flex。 身長191cm、体重102kg。
一見市販品にもよくありそうなトーオープンですが、私が「やっぱりこういう物もあるのか」と思ったのは、ヒールカーブの性質をくみこんでいるところ。 ヒールカーブで出発して、最終的にトーオープンなんですよね。
私はずっとピュアヒールカーブばかり使っていて、トーカーブが一番苦手です(ほぼ全く使えない)。 その大きな理由は、ヒール直後の角度の無さだと思っています(Prospalのトーカーブが端的な例です)。 しかし、このようにヒールカーブをベースにしてさらに先端で角度が付与される形であれば、実は使えるのかもしれません。


Left - Jussi Jokinen Synergy ST Dressed as Stealth RS 85 Flex Stick

Jussi JokinenのSynergy ST。 85flex。 身長180cm、体重90kg。
今日紹介するのはだいたい全部もれなくキモいブレードばかりなので、一見普通に見えてしまいますが・・・これだって実際にはかなりの角度がついています。
なぜこれを挙げたかというと、私のパターンにそっくりなんですよね。 いえ、自画自賛とかそういうことではなくて、実際この手のかなり角度がついたピュアヒールカーブ288本の何割かを占めるほど登録されていました。


Left - Frazer McLaren Supreme One95 Dressed as Total One Supreme 102 Flex Stick

Frazer McLarenのSupreme One95。 102flex。 196cm、110kg。
こちら、なんとアッパーラインの始線が逆に外側へズレています。 これは凄まじい。 こんなことができるんですね。
実はカーボン製ブレードのヒール付近のアッパーラインは、シャフトからの流れが完全に終わっておらず、かなり硬いのです。 いくら熱を加えても、思い通りに曲げ加工するのは不可能に近いと思います。 だからプロがオリジナルパターンを工夫する時は、未だに木のスティックを使うとかなんとか。
ちなみに102flexと聞くとすごそうに感じますが、同じく私に換算すると47~57flexですからね。


Left - David Schlemko Total One NXG 95 Flex Stick

David SchlemkoのTatal One NXG。 95flex。 185cm、88kg。 これも前出2つと同じ系統から選出。
かなりどぎつい角度がついています。 しかし最後までクローズドフェースです。 こういう風にブレードを曲げるのは、けっこう難しいのです。 作業の性質上、たくさん曲げようとするとどうしてもブレードは開きがちになってしまうものなのですが。



Left - Martin Havlat Covert DT1 90 Flex Stick

Martin HavlatのCovert DT1。 90flex。 188cm、98kg。 何とも名状しがたい形状。



今回このような形で記事にしましたが、他にももっと奇抜な形をしたブレードパターンを使っているプロが世の中にはいます。 ただし記事にするからにはできるだけ写真の撮影を一定にしなければならないので、同一サイトからの紹介のみで投稿しました。

きれいな形をしているから・あまり曲がっていないからオーソドックスなのではありませんし、ましてや、だからしてそれがあなたに合っているというのは論理が飛躍しすぎていてツッコミが追いつきません。 その人の打ち方やスティックの性質に合わせて適した打球面が必要です。 もし“普通”なるものが素晴らしいと信じるのであれば、曲がっていない板でプレーすればいいんじゃないですかね!
ぶっちゃけた話、市販品のスティックって何年前から変わり映えもせずずーっと似たようなのが生産されてるばっかりですよね。 パターンの名前になっている選手が引退しても、現役の人に名前を変えるだけ。 別系統のパターンが新規に追加されてそれまでのパターンが廃止されることはほぼありません。 今のスティックと打ち方だと、メーカー側は新しい提案をしていくべき時期をとっくに迎えていると思うんですけどね・・・。

スポンサーサイト
2015/02/22 Sun. 16:42 | trackback: -- | comment: 3edit

コメント

とても興味深い記事ですね。比較的WARRIORはいろんなカーブを売ってますけど、それでも店に並ぶのはたいてい3種類のカーブくらいで...
EASTONもそうですが、どこのメーカーも3種類に絞ってきていてそのどれもがミッドカーブですよね。
自分もスケートとスティックだけはこだわってるんですが、いろんなカーブを試しているうちに周りからは白い目で見られましたw.
カーブに関しては本当に奥が深くて難しいです。
スティックの硬さにさえ影響しますしね。
筆者さんのようにまじめに研究されている方の記事は本当に参考になります。

RYOICHI #- | URL | 2015/03/05 17:58 * edit *

>>RYOICHIさん

Warriorは本当に積極的で、その点は私もかなり高評価です。
Eastonに見限られたら、次はWarriorにしようと思っているくらいです。

日本では機材を試すのがまるでかぶれた行為だというような反応があるのはどうにかならないものかと思います。
指導者や、時には販売店の店員さえ「君にそんな道具は必要ない」といった嘲笑にも似た態度をとるのが、ごく普通にあるのはさすがに理解に苦しみます。
そういう人はだいたい浅い知識しか持ちあわせておらず、自分は単純に努力して強くなった だからあんたにもおかしな道具は必要ない といった論理で接客しているように思います。

他人の芽をいたずらに摘むそういう人が自然淘汰されるくらい、日本におけるホッケーの裾野がぐっと拡がることを期待しています。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2015/03/05 21:19 * edit *

初めまして。私にとってこれ以上無い位楽しくなおかつ興味深い記事です
私も選手がどれくらいのflexでどんなカーブを使っているのかがとっても興味があるんです
Václav Prospalのtoeカーブは昔チャイナの鈴木さんが使ってたカーブそっくりですね。flex80とこれまた同じ。
王子イーグルスの佐々木選手のスティックはflex75でカーブはEASTONのサキックでした。

kouhei #- | URL | 2016/07/10 01:58 * edit *

コメントの投稿
Secret