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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

8台目購入とセッティング紹介 

靴を新しくして調整がほぼ終わったので記事にしてみますた。

My new skates!


ここに書くのは全て私が主体的に良いと思って、あるいは必要と感じて、自分の靴を作った時の紹介です。 当然、万人に必要で、また通用するわけではありません。
理論とか説明していると意味がわからなくなってくるので、今回は単なる機材の紹介です。 それ用の記事は後から書いて上げる事にします。



ブーツの購入

VH Footwear
私が新しく選んだのは、カナダで主にスピードスケートの靴を作っているVH Footwearという会社のブーツです。

  1. カスタムオーダー可能
  2. ブーツ全体をひとつなぎのカーボンで整形
  3. ベロはマジックテープ固定で簡単に外せる
  4. トーカップすら熱成形可能(ただし大本営発表)

主な特徴として挙げられるのはこんなところですね。 とにかくカスタム可能というこの点が突き抜けて素晴らしい。 軽さは期待していたほどではなく、片側860g程度でした。
既に日本には10足くらい、私より前に入ってきていると聞きました。 代理店ではないけれども販売を手伝ってくれる人がいるらしいです。 どこにいるか知らないし、少なくとも周りで同じ靴を履いてる人なんて一度も見たことないですけど・・・。

実際こういう靴で最も恩恵を受けられるのは、特殊な足を持った人でしょうね。 「サイズは24cm以下だから子供用モデルしか買えない」、「足の幅が4Eくらいある上に偏平足」、「異常に骨が突出している部位がある」といった、そういうのを一切合切クリアした靴を作ってくれます。 カスタムですから


→オーダーシートの記入
order sheet注文する時はオーダーシートに記入します。 足の輪郭線をとり、片足につき2箇所の周長を測って記載します。 他にも差し色とか、自分が使っていた靴とか、記入すべき項目がいくつかあるので全部埋めます。

あと足が特殊な人は写真を撮って添付するのも有効です(むしろVHから求められます)。

→支払い
私は880C$(当時の換算レートで8万4349円)でした。 ブーツのみ、輸送費込みの価格。 カスタムでない既成品だと100C$くらい安くなるみたいですけど、それなら他メーカーの靴でいいと思うんです。



ブーツ到着
やたらと早かったです。 2週間せずに届いちゃったんじゃないかな? 「北米外からの注文は輸送に時間がかかるから優先的にねじ込む」とか言ってて驚いたというか・・・こんないい仕事してくれるのは日本人でもまずいないんじゃないかな?

革とか貼ってありますけど、これ全部飾りですね。 完全一体成型のカーボンでできたブーツに、革とかゴムとかを接着しているだけです。 靴紐の穴の部分まで全部カーボン。



ホルダーの装着
前のBauerから引き続き、Tuuk Lightspeed2のサイズ263mmを選択。 ホルダーの取り付けはとても重要な作業です。 正直254でもいい気がしてきているんですが、これこそ軽々しく手を出せない領域で、多分ずっとこれでいくんだろうと思います。
この時の靴紐は108"なんですが、ご覧の通りの余り方。 足が入らないくらいブーツが整形されているので靴紐を縛らなくても滑れるんじゃないか?ってくらい、常に閉じた状態です。

VH hockey boots

ちなみに練習数回で運悪くホルダーが割れてしまったので、すぐ新しいのを付け直しました。 ホルダーって片側で買えるんですね(ω)



熱成形
ホルダー付けたら熱成形です。 1回では不満が解消できなかったので2回かけました。
お店で「取説的に何度で何分かければいいの?」と言われて「家庭用のオーブンなら・・・」と答えたら笑われてしまったんですが、実際のところ海外ではザラにある話です。 VHの教則ビデオでも家庭用オーブンに堂々とスケート靴をぶち込んでますし、自転車の靴も熱成形できる物は基本的に「家庭用オーブンで(ry」という説明が多いです。 だって店にあるのも家庭の料理用も、熱風で温める原理は同じですから。 日本みたいにちょっと走ればすぐお店あります~みたいな世界ばっかりじゃないので、家庭でできるように説明されてるんですよ。



カスタムインソール
引き続き水道橋のお店で作ってもらいました。 表皮は滑りやすい物が私は好みです。
パーツの都合で前回より安くなりお値段1万9774円。

custom insole   custom insole



コントゥアー

BlademasterのCustom Radiusシステムでコントゥアー。 エッジはとりあえず削り尽くすお試し用ということでTuukの純正のまま削り始めました。 調整が終わる頃には実際ぺらぺらに。
途中経過色々ありましたがいちいち書いてられないので、最終的にストレートライン13フィート、先端部分は拇指球から先を凄まじく落として、ピッチは+1~2、それに応じて重心位置は0~2mm前というところで落ち着きました。



ヒールリフト
Heel up shim3mmのヒールリフトシムを低発泡塩ビ板で制作。 材料は300円くらいで手に入ります。
傾きの調整を全部エッジで出そうとしたらピッチ+5とか凄まじい事になるので、おとなしくシムを入れた方がスマートだと思います。

別に狙ったわけじゃわけじゃないんですけど、この3mmっていうのはかつて使っていたTuuk 272ホルダー(今より1サイズ上)との高低差とピッタリ一致するんですよね。
人によってはもっと挟む人もいますけど、私は今のところこれで充分・・・というか最適・快適に使えるようになってます。



メディアルシム挿入

外側へエッジを移動させる事によってブーツが内側へ倒れる力を増すメディアルシムを制作。 初めてやりました。
エッジを外側へ振るんだから、シムはホルダーの内側だけに積みます。 当然ブーツとホルダーに隙間が生じますけど、浮いてる部分は何の意味もないので気にしません。
私はO脚なので常に外側へ力が働きますが、ある程度のトルクが内側へ発生しないと、それはそれでうまく蹴る事ができません。 その為にエッジを外へ移動させて回内するトルクを増やす調整です。

Medial shims

前2mm、後ろ1mmで制作。 厚さが違うのは、計算上そうしないと前後で傾きが同じにならないから。

エッジを外側へ移動できればいいのでホルダーごと平行移動させてもよかったんですが、正直なところ靴底にリベット用の穴を何度もあけるのは性に合わず、迷ってこちらを選びました。 スピードスケートの靴みたいにホルダー側に調整できる機構があればいいんですけど重くなりますからね。



アキレス腱ガードを交換
アキレス腱ガードを柔らかい物に交換しました。 これはさすがに本国送り。 カナダへ返送して交換です。 カスタムブーツ万歳な一品。

flexible tendon guard




カスタムタン
ベロです。 フェルトで出来た物と、純正品と同じように硬い物の2つを追加購入。 後者は純正品をベースに上下の余分をカットした物です。
VHのベロはマジックテープでくっついてるだけなのですぐ交換できます。



Step社のエッジに換装
日本の在庫が底をつきてしまい、送り返したついでにScottに箱の中へ入れてもらいました。 V-SteelのS-Speedという銘柄。 前後が数ミリ延長できるS-Speed XLというのもあるんですが私には必要ありません →実はXLでした_(:3 」∠)_
Step社のエッジはTuukの純正品より刃飛びが少なくて気に入っています。

VH hockey boots

Step含め、他社からも最近ダイヤモンド系炭素コーティングを施したエッジが発売されていて私も使う機会があるなら使ってみたいとは思いますが、いかんせんふんぎりがつきません。 普通に研げるという事自体が捨てがたい魅力なんですよね。



完成

rebaked with thicker tongue

ブーツ・・・VH Footwear カスタム(フレキシブルアキレス腱ガード+カスタムタン)
ホルダー・・・Tuuk Lightspeed2 263
エッジ・・・Step Skating Steel S-Speed XL 263
インソール・・・Sidas Conformable スリップ表皮
コントゥアー・・・ラディアス13'、ピッチ+2、重心位置0mm、先端削り落とし
靴紐・・・ワックス無し84"、1穴残し、外→内始まり・同じく終わり
ヒールリフトシム・・・3mm
メディアルシム・・・前2mm、後1mm
研磨・・・Blademaster フラットボトムBFD X8


VHのブーツ自体ですごくいいと思うのは、とにかく硬いって事ですね。 まず中敷きを突っ込むだけで一苦労。 履く時もかなり抵抗がありますが、一度履いてしまえば靴紐を使う必要がないくらい足の形を記憶しています。 正直、そういう意味ではフカフカ感に欠けるというか、靴下的な感覚ではないので初期の感動はないかも。
でも1時間半氷に乗ると違いが如実に表れます。 今までの靴というのは、いくら熱成形をしていると言っても最終的には紐で締め上げないといけませんでした。 靴紐をほどけば靴が開きますもんね。 でもこの靴は違う。 1時間半氷の上にいても靴紐が緩むという事がない。 練習前に靴を履いたままのホールド感を、試合終了まで保ってくれる。 今まではスティックと同じように靴だって適した柔らかさがあるんじゃないかな?と思っていましたが、この硬すぎるほど硬い靴は、その考えを払拭して最高レベルの性能を感じさせてくれます。

→ブーツなんかより
ここに添えるべき文章なのか考えものですが、ブーツ本体なんかよりその後の調整の方がよほど大事です。 今の時代、各社のトップモデルを買っておけば“ひどい”靴なんてまずありませんよ。 そのブーツをちゃんと「スケート靴」に仕上げる為には、刃の削り方や紐の結び方、エッジを取り付けるホルダーの位置なんかが占める割合の方がよほど大きいです。
例に挙げるなら、私にとってのメディアルシムなんてその典型です。 「なんか調子悪いなぁ、この靴合わないなぁ」で済ませていたBauerだって、同じ調整をすれば最初からちゃんと使えていたかもしれません。 そうしたら大学リーグでもっとリザルトを残せていたかも。 靴のファインな時期が失われて、たまたまそれによって生み出された劣化状態が自分に都合が良かった それだけのところを、「自分になじんだぞ」とか言っちゃうのは恥ずかしさすらありますね。 まさしく春頃の私です、本当にありがと(ry
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2014/07/01 Tue. 11:12 | trackback: -- | comment: 0edit

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