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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

'09エルゴパワーの分解 その1 

008.jpg今回から数回にわたって、09年の新しいエルゴパワーについて記事を更新していくつもりです。
分解できること。 店舗 あるいは選手レベルで修理できるのが1つのコンセプトであるエルゴパワー。 今年のエルゴパワーの内部はどのようになっているのでしょうか。


Lets's dismantle '09 Centaur Ergo-Power levers.



前回に引き続いて、今回からは実際にエルゴパワーを分解して中身を見ていきたいと思います。
見た目からも分かる通り、09年からエルゴパワーは大きくモデルチェンジしています。 内部部品も、組み立て方法も、08年までとずいぶん変わりました。

サムネイル写真ですが、ブレーキレバーのピンを引き抜いたところです。 使った道具も一緒に写してあります。

まず木材が気になると思いますが、これは家の庭に落ちていた適当な角材を拾ってきて、ボール盤で8mm径・深さ22mmの穴をあけた物です。 エルゴパワーから銀色のピンが飛び出しているのが見えると思いますが、これを抜くためには、平行ポンチを当てて槌で叩きます。 その際、けっこう強く叩かないと抜けないので、このような穴の空いた台が必要になります。
平行ポンチはPB製で4mm径の物を用意しましたが、5mm径の方がぴったりでよかったろうな と後悔しています。 4mmだと、打ち抜くピンに対して小さくて暴れます。
ちなみに、私が用意したこのポンチよりもカタログナンバー715番の方が軸長が短くて良さそうなので、今度はそっちを買うと思います。

槌がプラスチックハンマーなのは別にそうしたかったわけではなく、単に金槌がどこに行ったか分からなくなったので仕方なく使っただけですw 金槌がある人はそっちを使った方がいいですよ。


08年までのエルゴパワーは、左右どちら側からでもピンを打ち抜くことができました。 Youtubeに投稿されているエルゴパワー分解ビデオには、やはり穴の空いた治具にエルゴパワーを押し当て、外側からポンチを打ってピンを抜いていますが、今年のエルゴパワーは内側からしか打てないようになっています。


006.jpg   007.jpg

レーキレバーまで分解した状態です。 この状態から、分解可能な部分を全て分解し尽くしても、パーツ点数は20個以下です。 エルゴパワーがいかに簡潔に設計されているかが分かります。

特に右の写真を見てください。 親指で操作するシフトアップレバー付近に、ギザギザの金属部品と、溝の入った真っ白い部品があるのが分かりますか?
前者は、カンパニョーロのスモールパーツ型番“EC-RE017”です。 これはレコード~ケンタウルまで(それ以下のグレードは未確認)共通して使われているラチェット部分です。
スーパーレコードとケンタウルの違いは全部で5つありますが、その内、純粋にグレードの違いなのでは?と言えそうな部品の1つがこの
“EC-RE017”です。 スーパーレコードだけには“EC-SR017”という部品が使われています。
ちなみにお値段は1コ3~4000円ということです。
白い方の部品は“EC-SR060”。 SRの名前があることからも分かる通り、スーパーレコードからケンタウルまで(これもケンタウル以下は未確認)共通のパーツで、ワイヤーの巻き取りパーツです。

実は、08年までのエルゴパワーでは、これら2つの機能は1つの部品に集約されていました。


014.jpg   013.jpg
   左:08年モデルのコーラス   右:09年

見やすい位置にラチェットをずらして写真を撮りました。
08年のコーラスですが、ラチェットの刻みがワイヤーの頭をつっこむ穴で潰れてますね。 お情け程度にしか残っていない1コマ目は使用されることがありませんが、半分ぶっ飛んでる2コマ目はこれ、ちゃんと使うんですよ?w


009.jpg

前回「エルゴパワーの中はスカスカ」と書きましたが、これがそのスカスカぶりを写した写真です。
・・・別に、ここに入っていた部品を取ってしまったわけじゃないですよ(・ω・`) ブレーキレバーを取っただけの状態で、下からブラケット先端部分を写したものです。
本当に、この部分には一切何も入っていません。 ただ握ることだけ考えてこういう形に変更したんですね。
どうでもいいことですけど、樹脂の切削痕がきれいです・・・(*´ω`)


ここからはいよいよ機械部分を分解してゆきます。

010.jpg    011.jpg

まずは前方内部から。 ここにはとりあえず5つの部品しかありません。

左の写真。 見るだけで嫌だという人もいる(?)バネが写っています。 実は今年のエルゴパワーは右と左でバネの数が違い、この右側(リア用)のエルゴパワーに入っているバネはこの1つだけです。
一方、左(フロント用)にはもう1つ別のバネが入っています。

これらの写真で視認できる内部部品の一群は、ブラケット正面から1本のネジで留められています。 貫通ネジに使用するのは2.5mmの六角レンチなんですが、これがブラケットの深い位置にあるので、アーレンキーが入りません('A`)
ドライバー型の六角工具が家にないかと探してみましたが、ありそうもなかったので、L型アーレンキーのボールポイント側を差し込んで、L字部分に布を巻いてからプライヤーで挟んで回しました。


012.jpg

引き抜くとこのようになります。
バネの先端に、プライヤーで掴んだようにメッキのはがれが見えますが、カンパ工場内の組み付け工程でここを挟んだのでしょうか。 私はこんな風になるやり方をしなかったので、本社のやり方が気になります。
これは右だけでなく左にも同じように跡が付いていたので、やっぱりそういう組み付けをしているのだと思います。



たったここまで説明するのにも、これだけ文章が必要なんですね・・・('A`) なんだか今から気がめげそうです。
今回はケガが治るまで自転車をくみ上げる気がないので、じっくり取り組めるおもしろいネタを考えてあります。 この記事の最初の方に出てきたEC-SR060を、既に行きつけの自転車屋で取り寄せてもらっています。 あと1ヶ月くらいかけてゆっくりやっていくつもりです。

※お断りしておきます。 ここにある文章・写真・工程・・・その他諸々の全ては私個人が勝手にやっていることですので、これを参考に何か不具合があっても一切責任は負えませんのであしからず^q^
それから私が分解しているのはCampagnolo製09年モデルのCentaur(ケンタウル)カーボンエルゴパワー・右(リア用)、です。

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2009/01/25 Sun. 15:13 | trackback: -- | comment: 2edit

コメント

この実地検証は値打ちがありますね
09'エルゴはまだ使っていない新品でしょ 良くやりますね
この時期にマイクロロン処理をしてやれば 磨耗する部分の耐久性が上がるかも分かりませんね
これだけ写真を撮りながらの作業は時間が掛かるだろうな

Kino #YVWDSDMY | URL | 2009/01/25 18:30 * edit *

作業どころか、この記事を書き上げるのもかなりの時間かかりますww

現物と資料がそろうまで分かりませんが、色々と準備しています。
まぁミクシーの方で何度か書いてるのでキノさんは分かるでしょうねw
橋本さんとコソコソやってニヤこいてます^ω^

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2009/01/25 23:29 * edit *

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