06 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 08

実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

ハンドメイドバイシクルフェア2013へ行ってきました 

Cinelli Model Bハンドメイドバイシクルフェア2013が九段の科学技術館で開かれたので、見学に行ってきました。 初めて参加した年はあまり活気がない展示でしたが今年はいいよと勧めてもらったので参加です。

Bicycles meet on the castle.




一緒に行く友人に合わせて徒歩で会場入り。 九段に来る事自体2年ぶりです^q^

どんどん見ていきましょう。 順番を考えるのが面倒なので、写真を撮ったそのままの順で紹介していきます。



Hosoyama

「何でもやる」と噂の細山製作所による一台。残念ながらお店の方はいらっしゃらなかったのでお話を伺うことはできませんでした。
パフパフのクランクション、大きな砲丸ライト、ディスクブレーキなどなど、ただ見た目を古くしただけではない自転車で私はこういうのけっこう好きです。 クランクはおそらく日本製の実用車に付いていたクランクで、この自転車自体の説明欄にもハッキリと「実用車」という単語が載っていました。


Electra component

片倉シルクのブースで展示してあった、Electra社の復刻コンポ類!
でもこのハブの説明を見て「?」と思った事が・・・。 どう見てもこれはCレコのレプリカなのに、この仰々しい箱の裏ブラに貼りついている説明文には「Inspired by classic golden era hubsets from the 1940 to 50s.」という文句が・・・。 んなわけあるか!w


SanomagicSanomagic

こちらはサノマジック。 サノマジックについては、少し残念なことを書かなければいけません。

サノマジックには、私は何度かメールを送ったこともあります。 その際のメールの対応は非常に紳士的で、あるいはyoutubeなどに投稿された佐野氏のインタビューの内容にも非常に共感した覚えがあります。 氏はビデオクリップの中で、「私は代々木材によって生活を立ててきた」「その木に誇りを持ちたい」「恩返しをしたい」「木材は主流のカーボンと同等以上に優れているのだという事を証明したかった」と述べていました。 非常に熱い、また社会的価値が感じられる内容です。
事実、氏の作る自転車やホイールは軽量かつ高い強度を維持し、レースにおいても成績をおさめました。 私はピラーとリムに木材を使うことで優れた効果が得られるだろうと感じ、氏の熱い姿勢にも共感していたので非常に前向きに考えていました。

そして本日ついに佐野氏と実際に言葉を交わしましたが、私は少し落ち込みました。 (私が勝手に抱いていた)イメージと実際の佐野氏の発言に、かなり本質的な差を感じたからです。

まず私は、氏にピラーについて質問をしました。
以前問い合わせたことがありました。 サノマジックの木製ピラーは優れた衝撃吸収性を持っていましたが、1本締めピラーしか制作されていないし、残念なことに2本締めは制作困難です。 「以前も問い合わせた事ではありますが・・・何とか2本締めのピラーを作る事はできないでしょうか? やはりそうですよね、難しいですよね」とこんな具合です。
会話が進むにつれ、氏は言いました。 「こういった物には全て、複雑な構造計算が必要になります。ピラーひとつとってもそれは同じです。ではあなたのためだけにその複雑な計算をやり直し、実際にピラーを制作して、それであなたはそれだけのお金を払えるの?」と仰ったのを聞いて私はさすがにハッとしてしまいました。

私はついこないだ修行を終えたばかりのペーペーです。
別にここで、職業が特殊であるとか考える必要はありません・・・研修が終わったばかりの新人クンとでも思ってもらえればいいのでは?
入社したての新社会人が、何百万もする自転車を作る人物を目の前に「ボクだけのパーツをあつらえてよ!」と言ったらおととい来やがれと言われても・・・まぁ割とスジは通っているかもしれませんねw

しかしこのセリフ どんなにベストマッチな状況があったとしても(笑)、普通のお店で実際に使われる事は絶対にないと思うのです。 

佐野氏がこのように語った背景には、材料の問題もあります。 ざっくり言うと、佐野氏はもうこれ以上大きく顧客を増やしたいとは考えていないのです。 それにはきちんと理由があります。
現在氏が使っているマホガニーは輸出入に制限がかかっている貴重品で、手元にあるストックが尽きればそこで全てが終わりなのです。 そしてマホガニー自転車の作り方は至極簡単。 カタマリにして削る ・・・これです。 材料のうち大半が削りカスになって消えてしまいます。
過剰に自転車製品を作り続ければが本業である造船業にも支障が生じるのです。 このように、サノマジックには本質的にあまり多くの注文を受けたくない(受けられない)という背景があります。
故に、将来的には自転車造りもやめるし、注文もあまり受けたくない と仰っていました。

しかしあえて私は言いたい。
木の素晴らしさを伝えたいというのが氏の目標ならば、木の素晴らしさを認めてくれる人々がいて初めて成り立つのです。 例えば昨日あの会場に足を運んだ多くの自転車人がそれを認識して初めて達成される願いです。 あるいは、それを購入したいと出資を申し出る人がいるからこそです。
基本的にあの場は企業が出展をする場所です。 例えば、自分でフレームを作ってしまう知人が何人かいますが、その人達があのような会場にブースを出そうとか、出してみませんかとか、招待するので出して下さいなどという話を一度でも聞いたことはありません。 確かに名前はただ「ハンドメイドバイシクルフェア」というだけしか書かれていませんが、その内容が企業の出展であることはあえて言う必要もない事でしょう。
そこにおいて、「材料が乏しいから」「自分の趣味の延長上であるから」というもっともらしい理由があるとしても、客を選ばなければならない状態の人が、さらに客を呼ぶような行為をすべきではありません。 もし氏が望まざると「君にそのお金を払える?」という発言をしてまで客を払わなければならないのなら、それは氏の評価を堕とすばかりで極めてもったいない事です。 それはそれで、「材料難及び作業遅延につき受注停止中」と札を下げれば、それひとつで事足りて、出展された氏の自転車を見て来場者も楽しむことができるでしょう。

この趣味の自転車世界において。
私が熱意を持ってこのブログで紹介してきた様々なメーカーや技術者達は、「金さえ払えば何でもやってやるぜ!!」と言う事はあっても「お前にその金が払えるのか?」と聞いてきた事は一度もありませんでした。

多くの人に質問攻めにあって辟易としていたのかもしれないし、あるいは私の格好があまりにみすぼらしくて(笑)そんな言葉の1つも出てしまったのかもしれませんし 佐野氏の人物については直接会ってご判断下さい! 背も高く言葉遣いも丁寧な方です。
でも私は、この先何かまた違った縁がなければ、自転車人として氏と交わることはもうきっとないと思います^ω^



他の写真もあるけどとりあえずここまで!
あとで追記します!



(2013/1/19 23:24追記)

VogueVogue

こちらはVogue。 右の写真にるように、ヘッドチューブに注油口が付いています。
なぜか会場内に展示してあった車両のいくつかに注油口が設けられていました・・・はやっているんでしょうか?(´・ω・)


Nagasawa with Cambio Corsa

ナガサワは気合いが入っているのか4台もの自転車を展示していましたが、その中でも異彩を放っていたのがこちらの車両。 Campagnolo Cambio Corsaの変速機が付いています。 もちろんリアエンドもCambio Corsa用ローレット切り!
誰がいつ頃オーダーした物なんでしょうね・・・。


Amanda Sport

そしてやはりアマンダ。 私が前回参加した開催では出展をしていなくて残念だったのですが、今回は堂々の参加! そしてやはりかっこいい(*´ω`)

2台の展示があって、こちらは70~80年代に制作した過去の作品。 前回までは「過去に制作した自転車は出展不可」という縛りがあったそうで(謎)、それが解かれた為このレーサーを引っ張り出してきた とのこと。
ラグ以外は全てカーボンで、ダブルレバーの大径化、コンポーネントはヌーボレコードなど昔の物を使いながらリア11速にしたり、リムは木製、ブルックスのサドルにステムとピラーが自社製などなど・・・。 とにかく一目で異質だとわかる内容になっています。

Amanda Sport異なISP部分。

Amanda Sportブリッジも差し込み!

アマンダが平生に行っているISPよりかは、こっちの方が意味があるような気がするのは私だけでしょうか!w
ブレーキブリッジもすごく共感が持てます。 いっそのこと金属部分も全て接着で制作すれば残留応力の一切かからない自転車というのもおもしろいかもしれません。 浪漫が感じられないかと思いきや割とそそります。

Amanda Sport wooden rim wheel

もう一台の自転車の前輪に使用されていたおなじみのコンプレッションホイールですが、少し気になったのはスチールスポークの先端部分。 木のワッシャのような物が噛んでいる上にスポークのパイプ自体につぶしが入っています。 つぶしは空力的によろしくない方向へ・・・なぜでしょう? 構造を知らないのでよくわかりませんw

Amanda Sportアマンダでもドロップペダルを作ってくれます。 このタイプは初めて見ましたが。 よく見かけるのはHigh Sierraのようなタイプですよね。 こちらはフラットペダルになっています。
このペダルのお話も伺いましたが、「やはり選手ほどこの手のは嫌うねぇ」と仰っていたのが印象的でした。 力が逃げるのを防ぐためにカントを使えば改善できるとも語っていました。

千葉さんの所でオーダーを決めてよかったと思った事があります。 それは千葉さんに無理難題をぶつけても、一切それを否定する言葉がないどころか、「そうでしょうそうでしょう」と逆に向こうから推してきて(笑)、すぐさま「そうするとここが○ミリで、ここは・・・」と話が進んでいく事です!w もはや恐怖的!
ベクトルがたまたま合ってるだけかもしれませんが、やはり「何でもやってみよう」の姿勢は、この人好きなんだなぁ・・・と思わずにはいられません。 そんなところに、私の師匠も惹かれて、自転車を注文したのだと思います。 聞くところによると親子二代で自転車趣味にハマって注文にまで来るのは少ないそうで。
パワーアップしたガキんちょがまた苦しませに行きますのでもう少しお待ち下さい!!(´゚д゚`)



Kashima

そして最後はカシマ。 Five Goldのパッド入りがあれば・・・と思ったのですが展示はなく。 でも中の人がいたのでお話をしました。
残念ながらはやりパッド入りは8番にしかないとのこと(´;ω;`) なんでー!



確かに、前回参加した時よりずっと展示も充実していてよかったです。 「過去の自転車は展示してはいけない」なんて縛りは最初からやめておけばよかったのに・・・。
個人的にはやはりアマンダ! 千葉さんの自転車に対する愛の深さを感じたしやっぱりアマンダの自転車は私の好きな造りしてるな、と感じ至った1日でした。

あとはゴキソですね。 写真は撮りませんでしたが、ゴキソも素晴らしい物作りをしていると思います。 「レースを見てない」「オーバースペック」などと揶揄されがちなゴキソですが、別にそんなことは使う人が選択すればいいだけです(笑) 確かに、ゴキソが軽さとのバランスを追求したらどんな物が出来上がるんだろうとワクワクするのは事実ですけどw

ゴキソには2つ質問をしてみたんです。

1つは「アクスル幅は変えられますか?」という質問。 これに対しては「先ほどもそういった質問をされた方がいらっしゃったので」「社に戻って聞いてみます」とのお答えでした。 その“先ほど(ry”というのは、多分80年代くらいの少し古い自転車に使われていた120mmや126mm幅の自転車に使いたいと思って聞いたのでしょうね。
でも私は110mmのナローQファクター車で使えるかどうか知りたいから聞いてるという・・・^q^
そして、その事もブースの方に伺ってみたところ、「ああ、そんな事があるのですね(※注:普通はない)。上の者に聞いてみないとわからないので、ウェブのメールフォームから正式に問い合わせて頂けますか? あれは絶対に返信する事になっていますので」というお返事が! ゴキソ・・・こんなアホみたいな話も絶対に最初からNOと言わない・・・素晴らしい追求姿勢です(*´ω`)
ちなみに穴数は28、32、36Hの3つに決まっているような書かれ方をしていますが、要望に合わせて自由にあけてくれるそうです。 それが2to1のような特殊配置であっても!!(´゚д゚`)

そして2つ目の質問は・・・




























お昼ご飯付きメンテナンスキットって何が食べれるんですか!!(´゚д゚`)



Answer:いや・・・その・・・1日講習でお時間かかりますということだけでしてその・・・。

昨日ゴキソのブースにいらしたステキお兄さん、変な質問してすいませんでした☆

スポンサーサイト
2013/01/19 Sat. 18:23 | trackback: -- | comment: 3edit

コメント

今年は例年通りの規模でした。

ウチは本日夫婦で行って参りました。

千葉さんとお会い出来た様で良かったです。
お話していると、色々話が広がって楽し過ぎるんですよね。
千葉さんは大の自転車好きで且つ、根っからの技術屋なんだと思います。

あ、あとヘッドチューブ裏のポッチは給油口では無く、ポンプペグだと思います。

mayu相方 #- | URL | 2013/01/20 19:46 * edit *

>>mayu相方さん

見学お疲れ様でした!

私の師匠は、まだ千葉さんがお店を構える前から(それでどうやって?と思うんですが)尋ねて行ったらしいのですが、そうするとカーボン製のマッドガードを勧められたそうですw

>ポンプペグ

あっ そういうことか!w

ちなみにですが。
現在Vistaが投げ売りを敢行しておりまして、Vista Integralが2万8000円で手に入ったり、Integral用のペダルが1ペア6000円だったりとかなりお得状態です。
私はクランクセットとペダル3つ(全サイズ)買っちまおう(笑)と思っていて、既に1人共同購入するという人がいるんですが、氏はいかがですか?
明日注文しようかなと思っているので、もう一度スピンドルをへし折ってやろうという気概が湧いてきましたらぜひメールをください^ω^
奥様とご相談の上 ご一報をお待ちしておりますw

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2013/01/20 20:09 * edit *

相方さんのへし折ったやつと今回のはロットが違いますよ。私はパワーがないのもあると思いますが、快適に使えてます。

Kim #- | URL | 2013/01/24 22:16 * edit *

コメントの投稿
Secret