06 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 08

実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- --. --:-- | trackback: -- | comment: -- | edit

フレームをどう選ぶべきか 

「吊るしのフレーム」 という言葉が、昔ありました。 競技用フレームをビルダーさんに注文するのが普通だった時代に、お店にできあいで吊ってあるフレームを指した言葉です。 この解釈なら、我々が今日目にするカーボンやチタンのマス・メーカー製フレームは、全て「吊るしのフレーム」だということになります。 もとより私たちにピッタリとは言えない・・・そんなフレームを買う時に、どう考えるべきか記してみました。



Trust the "reach", though not trust official infomations.

ハッキリ言ってこんな話題、
このブログの範疇じゃないよね!!



私も、こんなのガラじゃないし、あんまり読んでておもしろいもんでもないと思います。 でも、こないだ レーザーレベルを使って良い数字を取ることができた のと、それで各社のジオメトリ表を見ていたら あまりにすごい設計ばかり書いてあって驚いた こと・・・ これで、書くべきだなぁと思いました。






【重要なのは “リーチ”】



Reach(リーチ)という単語は、従来は耳慣れない言葉でした。 少なくとも、私が修行に行く前はなかった(笑) しかし最近は多くの会社がジオメトリ表に書き加えるようになりました。 この数字は BBからの垂線でトップチューブを2分したもの で、実際には存在しない数字と言ってもよい。 それをわざわざフレーム会社が明記するようになったたということは、それだけ意味があるってことです。



【なぜリーチで考えるの?】



ロードレーサーに親しみがない人にありがちなのは、自転車の「サイズ」でフレームを選ぶこと。 自転車の「○サイズ」ってあれ、基本はシートチューブの長さですからね^q^ そんなのは、乱暴に言えば シートポスト上げたり下げたりすればどうにでもなります。 どうしようもないのはトップチューブの長さ。 よって、トップチューブ長を普遍的な数字に変換した リーチ を基準にフレームを選ぶのが便利だと考えられるようになりました。



【リーチってどうやって出すのよ】



Excel  でも使ってもらうのが一番手っ取り早くて間違いもないでしょう。



リーチ=(トップチューブ長)-{ シートチューブ長× sin (90゜-シート角)}



これを Excel のマクロにしておけば、ジオメトリ表を落とし込むことでリーチの一覧表を作ることも容易です。



【“オフィシャル”はあんま信用すんな】



前段の数式マクロを使って、適当に選んだフレームのリーチ計算をしてみましょう。



〈 BMC “Teammachine SLR01” 〉



オフィシャルの数字を使っても、全サイズでたったの 4cm しかリーチの差はない。 165cmのおチビちゃんも、ヒンカピーみたいな巨人も、その差4cmの自転車に乗ってね☆ってこと。



算出リーチ→380/387/393/398/407/413mm
公式リーチ→370/378/387/392/402/410mm



でも、こうして計算して 4cm 差があるのは悪くない方だったりします。



〈 Bianchi “Oltre” 〉



けっこうスゴい(苦笑)のがこの Oltre。 公式リーチはないけど計算してみた数値を見て下さいよ。



算出リーチ→389/391/388/393/398/402/411mm



全サイズでリーチの差はたったの 2cm 強。 下からの 4 モデルに至ってはシートチューブが長くなってるだけでほぼ同じサイズ(差は 4mm)。 強烈すぎ。



〈 Cyfac 〉



あまりにもアレなの並べても仕方ないので、フランスの雄であるCyfacはどうか。 ここはモデルにかかわらず全てジオメトリは共通です。



算出リーチ→361/387/387/392/391/395mm



んー・・・何というか、中途半端な感じ。 実質3サイズみたいなもの。 S/M/Lって書いた方がよほどわかりやすい(ω) 361というのは650Cホイールですし。



〈 Look “586 SL” 〉



算出リーチ→391/391/393/403/408mm



もうなんか、色を塗るのも面倒になってきた。



ここで重要なことが 2 点。



まず オフィシャルのジオメトリはどこをどう基準にして測ったのかイマイチよくわからん ということ。 スチールフレームみたいにパイプの径が一定で細くて、「芯」とか「センター」と表現できるならいいですけど、今のカーボンフレームにこれまでの常識は役に立ちませんし(・ω・`) だからこの数値も1つの目安として考えるべきだし、それにも増して 公式発表の「リーチ」はもう一度計算し直した方がいい。 自分の自転車を計測したのと同じ算出方法で計算しなおせば、それはあやふやであってもかなり頼れる基準になります。



もう1つは・・・忘れた(ω) 思い出したら追記しよっ()






【改めて思ふ:吊るしのフレームってどうなの】



ハッキリ言っちゃって、大手メーカー製のこういうフレームってどうなんでしょうね? ここまでいくつかのフレームを例に見てわかったと思いますが、リーチ=自転車前方に対する寸法って、ほとんど増えてない でしょう。



ちなみにですが、私は身長 168 cm で胴長短足。 体も硬いし、腕も全然長くない(広げて身長以下)。 でも乗っていて非常に調子のいい白ピストは、前回のレーザーレベル計測でリーチが400mmありました。 そう、私程度の人間がリーチ400mmに普通に乗れます。 前段に挙げたフレームは、400 mm 以下のフレームばかりですね。



Extar Proton



ちなみにその白ピストの数値を参考にポジション変更して試行錯誤している状態がこちらのExtar Proton。 最新版です。 ステムは110mmを付けています。 このフレームのリーチはレーザーで測って 367 mm。 理論値で 371 mm。





こんなで乗れるの? という人向けに。 これ一応私が白ピスト漕いでいる時の動画です。 修行が終わってすぐに撮った動画。 普通に漕げます。 乗れます。 このフレームのリーチは 400 mm あります。



前段に挙げた4つのフレームで私がピッタリなのは Teammachine SLR01 の size.50。 Oltre の 530 ・・・ヘタすりゃ 550 。 Cyfac の S サイズ。 Look の M サイズ。 でも、じゃあこれより身長の低い人が自転車を選ぼうと思ってもどうなると思いますか? 選べないでしょ・・・。 事実私だって、こないだまでの引いたポジションだと一切選べなかったんですから。 それでオーダーばっかりしてきました。






【リーチだけ見ればいいの?】



んなわけない(ω)



でも、圧倒的に楽に判断できる状態にはなってます。



まずこれまで見てきたようにリーチを出します。 そして自分の許容できるリーチのサイズだけ残して、後は捨てます。 この時点で私の場合は 2/3 くらいになってます。



次にヘッドチューブの長さを見ます。 ハンドル落差が出ないフレームはその時点でアウト。 却下です。



最後に、残ったフレームのシートチューブ長を見ます。 これは仮想ホリゾンタルでのシートチューブ長ではなく、実際のシートチューブ長いでよいかと。 これらを満たしたフレームが、あなたに合っているフレームということになります。






【本当にええんかいな(´・ω・`)】



私が次に頼もうとしているフレームのジオメトリは、シート角 74゜、シート 510mm、トップ 540 mm・・・これでリーチが 400mmです。 それで乗れるんです。 こんな設計の自転車、市販であるでしょうか?



まぁでも、今の私のセッティングなら、こうして見てきたように、市販のフレームもサイズがあります。 乗れます。 でもそこには、自分の望んだフロントセンターの尺はかせげているんでしょうか。 ステアリング周りの設計はそつなく為されているのでしょうか。 そんな都合のいい偶然は、万に一つもないと思いますね。



それに、私は他の人のことはよくわかりませんが、体が私より小さい人も、あるいはもっともっと大きい人も、本当にこの設計で不満なく乗ることができているのでしょうか? リーチが 2cm しか選べないとか、そういう状況で・・・?



むしろ今回私が感じたのは、体の大きい人が苦労するんじゃないかな、ということでした。 長いステムなんて、付けられても 130 mm が限界だと思います。 長すぎても感覚はおかしくなるし、やはりステムは 80 ~ 130 mm が限界でしょう。 私(168 cm)よりも小さい人は底が知れてますが、大きい人なんて、特に欧米にはたくさんいます。 その人達はどうしているんでしょう・・・。

スポンサーサイト
2012/11/29 Thu. 15:58 | trackback: -- | comment: 2edit

コメント

Re: Re: STLの定義がおかしいのでは?

> > 大変面白い記事なんですが、各社のシートチューブ長の定義がバラバラですよね?
> > 一般的にBBからシートチューブの端までの距離なので(シートチューブとトップチューブの交点ではない)、この不定な長さから計算しても何の意味もないように思うのです。
>
> コメントありがとうございます。
>
> さて、1.各社で表記が違う 故に、2.不正確な計算をしても意味がない というご指摘ですが、私はそうも思っていません。 ちょっとやる事の合間にタイプしているので自分の記事を読み直すところまでいかないのですが、少し補足します。
> まず不正確な計算という意味では氏の主張はもっともです。 ただし私の方でも各社で表記が違うなどというのは充分承知しています。 ここにおいてA社とB社を比べるという行為には正確性がないのは全くその通りです。
> しかしA社が展開するジオメトリを最小~最大まで全て比較するという中においては、ハッキリ言って、その会社が「STL」をどこからどこで計っていようと関係ないのです。 それらは全て同一の規格=表記で表されたものですから、相対的に比較するだけであれば何ら問題がありません。
> もちろん絶対的数値としてこの記事で取り上げた「リーチ」を参考にしたいとお思いになって氏が読まれたのなら、半ば期待はずれな文章だったことでしょう。 もし斯様であったなら、つたない文章についてお詫び申し上げます。 しかし氏が思うような絶対的な数値でなくとも、相対的数値にもしっかり価値はあるわけです。 ですから「STL」・・・もとい、これに必要な数値は全て同じ測り方であることが望ましいわけですが、それが仮に各社バラバラである状態であっても一定の検証としての価値は充分にあるわけです。
> また最初に立ち戻ると、この記事は「リーチという基準がフレーム選びを考える上でポジション再現的に普遍的なのではないか」という立場から論じたものであって、記事中に出てくる数値はごく一部の例にすぎません。 実際にはご自分が選ばれる・選びたいと思ったフレームのリーチを調べ、実測できる自分のフレームについては、検討しているフレームの会社が公表している数値と同じ計測方法で実測すれば、氏が仰る「意味のある」考察になるのではないでしょうか。
>
> 少し乱雑な文章になってしまいましたが簡単にお返事させていただきました。 どうぞこれからも当ブログをお楽しみ下さい。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2013/05/29 19:27 * edit *

今更なコメントですが…
スローピングフレームでリーチを出すには擬似的にホリゾンタルフレームとして計算しないといけないので
シートチューブ長=仮想トップチューブ長として計算します。
また、sin(90゜-シート角)=cos(シート角)ですので
以上のことを考えて本文中の式を作りなおすと
(仮想トップチューブ長)(1-cos(シート角))=リーチ
こうなります。
しかし、この式でも仮想トップチューブ長を測る場所とリーチを測る場所の高さの差で誤差が出ます。
ということで、結局正確には測ってみるしかないのでメーカーも表記する所が出てきたんですね。

rck #n5jtNfC2 | URL | 2014/08/09 14:51 * edit *

コメントの投稿
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。