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実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

「もう長いねぇ」 

Hashiguchi Extar Protonフレームの紹介で何が面倒って、あまりにも書くことが多すぎて・・・また、それらが同時に起こった事柄だったりするから別個に書くのもなんだかなぁという感じでそれまた面倒で・・・。 だからもうタイムライン的に列挙して終わりにすることにしました!>ω<☆
なんか掘り下げてほしいことがあればコメントして下さい。 いつか記事にしたりしなかったりするやも。

Timeline of sufferings.


このフレームは大阪の橋口製作所に注文しています。 ブランド名は“Extar Proton”ですが、あまり知名度は高くありませんよね。
いきなり話が脱線しますが、疾るスチールフレームを作れる工房というのは今現在においてさえ数が少なくなってきています。 表現が難しいところですが、「走る」と言ったら子供の三輪車だってママチャリだって走ってるわけです。 そうじゃなくて、疾るフレームというのはやっぱり作るのが難しい。 カーボンだったら量産できるけど、スチールフレームは完全に人頼みです。 同じ工房の名前が付いていても、誰が火入れをしたのかによって全然違うフレームができます。 このような点から考えても、時代がカーボンに流れていった理由はなんとなくわかるのではないでしょうか。 いずれにせよレースシーンでは鉄を必要としなくなったわけですから、選手達からの需要は圧倒的に縮小されました。 需要がないということが物作りに与える影響は甚大です。 
需要は製品をつくるのです。 故に、今より後に良いスチールフレームを手に入れようとしても、大きな苦労を伴うでしょう。 ここからは廃れるばかりで、うなるような名品はまず出てこないと思います。 鉄がメインストリームだった頃に錬磨を重ねたビルダーが生き残っている間が、疾るフレームを手に入れる最後のチャンスです。 今では・・・アマンダスポーツ、高村製作所(ラバネロ)ナカガワサイクルワークス・・・そんなところですか? 少なくとも私が知ってたのはこんなところですし、ナカガワに関しては最近はあまりスチールを本腰入れて作ってくれない(現在のナカガワの売りであるカーボンパイプとのハイブリッドフレームに力を入れているからだとか)と聞いたこともあります。 こういったスチールが消えてしまう前に、長くつきあえるフレームを作っておくのも手かもしれませんね。 今回の橋口製作所は紹介があったので使うことにしました。 知名度が高くなくても、他の人(主にシリアスレーサー)が実際に乗ってみて良いと感じたところならいいと思います。 例えばイリベなんて気になっていますが、どうなのかはわかりません。
長々と脱線しましたが、このフレーム、間違いなくケルビムのよりは進みます。 ケルビムは特に軽量なカイセイ製の特別チュービングを使用していましたが、それが災いしてかBB周辺が私程度の人間からしてみても柔くて、出足やスプリントではズブズブという感じでした。 新しいエクタープロトンではこのあたりは見事に解消されているし、なんと言っても登りが強い! 登りと言っても都内ですので緩斜面程度しか走っていませんが、とにかくダンシングが気持ちよく登ります。 これは大口径のPF30を採用した上に、ハンガー下がりを3mm詰めて65mmにしたのが非常に大きいでしょう。 ただ、直線ではやや安定性や伸びに欠くところが感じられ、この点を反省して次回のフレームではハンガー下がりを66~7mmにしてみようと思っています。 また全体的に路面の状況をよく拾うフレームで、路面の凹凸がリア三角から臀部へとコツコツと伝わってきます。 この感覚はどちらかと言えば1枚フィルターを通したような感覚で、私が最初に乗っていたアルミ製のロードレーサーとは似て非なるものです。 その感覚だけに関して言えば、私はアルミの方がより直接的な振動で好みなのかもしれません。 もっと鮮明でもいいかも。 これは乗り込んでみないと自分の好みかどうかはわかりません。 ただ間違いなく悪くないとだけ今は書いておきます。
あと、細部の仕上げについては一言・・・綺麗とは言えません。 正直汚いw 細部の仕上げに全然こだわらない人、という印象ですね。 腕はいいのにもったいないの一言。
まぁフロントフォークにEnve Composites社製のフロントロークをぶち込んだというのが多分に影響しているのは全く否定しません。 自転車全体の感覚がフロントフォークに依るところは大きいので、この点は留意して下さい。


ここからは、このフレームにまつわる様々な苦労をほぼ時系列順に書き連ねていきたいと思います^ω^
  1. 納期忘れ
    まさしく輪界ではつきものとなった納期の遅れ。 今回もやってくれました!\(^O^)/ でもその後の対応はまずまず誠意的でしたし、少なくともそのへんの甘っちょろい代理店の舐めきった対応とは違った、ということだけは橋口さんの名誉のために書いておきます。 結局半月弱くらい遅れたのかな?

  2. BBが付かない+外れない
    私が採用したPF30という規格。 確かに知らない人は多いし、そもそもBB本体だって言い出しっぺのSramしか作っていないし? だけど橋口さんはさらに上を行って、BB30すら知らないという状態w そして起こった、BBの内径が規定より狭い状態で仕上がるという事態。 付かないなら付かないで、取り付けずにどうにかすりゃーよかったものを、なるしまのメカニックさんがバッコシ無理矢理圧入しちゃったもんだからさぁ大変。 付かないもんに付けちゃって、今度は抜こうにも全くびくともしない状態に/(^O^)\ 結局1万8000円するセラミックベアリングBBを完全破壊して取り外すという鬼の所行で最悪の事態は回避。
    まぁPF30がらみでは1つどころか2つも3つも記事が書けるくらいなので、詳しくはそっちでまた説明しようかなと思います。 まーとにかくひどかった!w

  3. ラグレスなのにラグが付いとる
    ラグレス仕様で注文したというのに、なぜか付いているシート集合部のラグw もうこのあたりになるとあきれ顔が板についてきてそれだけでも勉強になった気になるというわけのわからない心理状態。

  4. ビニテに負ける塗装
    塗装っていうものは本来素材を傷みから守るのが目的ですが、ご存知の通り、あれは実は何層かに分けて塗られていて、それぞれが別々の役割を持っているわけです。 その最も表層にあるクリア塗装がひどく、ケーブルと擦れてヘッドチューブに傷がつかないように貼っていたビニテを剥がした瞬間、全くその形と同じ四角形にクリアがパリッと剥がれるという妙技をやってのけました! いやぁ~初めて見た(*´ω`) 当然再塗装。 マット塗装がよくないというので、「そんな本来の用を為さない塗装はいりません」と普通のグロスブラックにしました。

  5. FD台座位置が低すぎる
    FDは直付け式が好みですが、楕円形を使う私にとってはなかなか位置上難しいものがあります。 そこで通常10mmしかスリット(=穴。調整できる縦長の溝。)がない直付け台座に特別に15mmの長い物を使ってもらいました。 でも長くなった分を下に伸ばしたって仕方ないので、現在使っている7900デュラを基準に真円チェーンリング50Tが最小になるように、できるだけ上に台座を付けてくれるよう頼みました。
    まぁ結果はわかりますよね?全然その通りになってなくて当然やりなおしてもらいました。 でももはや台座を取っ払ってしまって、直付け式はやめました。

  6. 再塗装も納得いかず
    まぁ確かに私も何も言わなかったわけですが・・・。 私はもともとリアエンドにステンレス製のエンドを指定して使っているので、塗装をかけずにそこだけは素地を見せるという塗装をしてもらっていました。 塗り分けというヤツですね。 でも再塗装から上がってきたフレームは全部真っ黒^q^ うん・・・まぁ確かに・・・グロスブラックに変更としか言ってないよね・・・そうだよね・・・でもさ・・・うん・・・いや何でもない。

まぁ他にも何かあった気がしないでもないですが、もうオナカイッパイ!ってとこですね^ω^ 実際もう疲れましたw
昨日なるしまへ行ってBBを組み付けてもらったんですが、隣のメカニックさんに「それもう長いよねぇ?^ω^」って言われてひたすら苦笑いをしたり。 まぁそんなとこです。
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2010/12/29 Wed. 12:47 | trackback: -- | comment: 6edit

コメント

突っ込み処

エクタープロトンの不具合は 人の不幸は蜜の味、これで楽しませて頂いています

私の後輩は定期的にエクタープロトンでフレームを作っています
当然、橋口氏と顔を突き合わせ細かな打ち合わせを経ての製作です

今回のZENSHOJIさんの塗装はある意味塗装屋さんの責任でもある訳ですが
私の後輩は・・・
前三角と後ろ三角の塗り別け 二色塗装を依頼したのですが
シートステーとラグの集合部にマスキングもされず ただ吹いただけ 
これがボカシならそれはそれで良いのですが

橋口氏いわく マスキングをしたら高く(お値段が)つくから
マスキング無しで塗った と言うらしい

あんた 頭腐ってるだろう! って話だよな

後輩の話を聞いていると ZENSHOJIさんじゃないけど
記事の二つ三つは簡単に書けちゃうね

Kino #YVWDSDMY | URL | 2010/12/29 13:06 * edit *

>>Kinoさん

最初のマットブラックは確かに塗装自体 あるいは塗装屋さん自体の問題なんですが・・・2回目の今の塗装はどうなのでしょうね?(苦笑
確かに!確かに私は「今回もリアエンドはマスキングしてくれ」とは言わなかった!確かにそうだ!確かに確かに確かに言わなかった!w
だけど・・・普通やってくれるんじゃないのかなー(笑
グロスブラックにしてくれとは言ったけど、全部同じ色で塗りつぶしてくれとも言ってないわけで・・・私は色の変更を伝えただけ。
私は当然前と同じ仕様で色だけ変わって上がってくるもんだと思っていましたよ^q^

しかも木下さんのその話を聞くと、お金かかるからリアエンドマスキングはしょったんじゃないの?と疑いたくなるレベルw
いやー・・・本当にちょっとこりごりって感じです。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2010/12/29 13:12 * edit *

だけどねー

一般ユーザーが塗装をお願いしたら 単色で12500円 剥離7500円なんて処
それが原価、いわゆる業者価格は・・ (ここでは書かない方が良いな)
いずれにしろ しれていると言う事で ましてマスキングなんて塗り別けやメッキ出しには
当たり前の作業 それを原価が掛かるからマスキングをしなかったなんて 詭弁ですよ

自分が作ったフレームの最後の仕上げ 
それが塗装で凄く大切な事 塗装の出来が悪ければ
塗装屋さんに突き返すくらいであっても良いくらい

何かフレームを見て感じるのは 本当に一生懸命やってるの?
と言う部分が多く有り 何故これで飯が喰えるんだろうって思ってしまいます

ありゃ これはZENSHOJIさんのフレームをこき下ろしているのと同じだ
ちょっとまずかったか? 

Kino #YVWDSDMY | URL | 2010/12/29 18:24 * edit *

>>Kinoさん

>それが原価、いわゆる業者価格は・・ (ここでは書かない方が良いな)

うん、その方がいいでしょうねw
一見して悪い商売に見えても、やはり生活として成り立たせるためにはそれなりの“慣例”も必要ですからね。
今とかくひどいと言われて非難されている代理店の状況と違って、塗装屋は職人技ですから 誰にでもできるものではありません。
一級の塗装ができるなら5万払ってもいいです。
でももう上村は・・・。

あまりにもひどいと橋口さんの方でも再塗装に戻してくれると橋本さんは言っていました。
でも正直なところ、塗装だけでなく細部にあらわれる仕上げの雑さはもうどうしようもありません。
走るのに何の問題もないと言う人ももちろんいるんだろうし・・・いや、確実にいますよねw
まぁその人達の言うことは全くわからなくもないけれども、ああいうのって手入れすればするほど目に付くからタチが悪いんですよね^q^
磨けば磨くほど目につくし、じゃあ目についたからと言って自分でどうこうできるもんでもないという・・・。
私は物は物、自分は自分であって、自分より自転車が大事という風には考えないタイプですが、大事にする分には大いに大事にするし愛でています。
そうするとやっぱり細部の仕上げは、その自転車に対する態度に影響を及ぼすんですよねw

>ありゃ これはZENSHOJIさんのフレームをこき下ろしているのと同じだ
>ちょっとまずかったか?

いえいえ、全く問題ありませんよ!
だいたい私が最初っからこきおろしてるわけですし!w


ぶっちゃけてしまうと、今度新しいフレームは違うところに頼もうと思っています。
それだって今回の反省があってこそ“次”になるのだから、その点全く意味がなかったなどということはありません。
イイ意味でも悪い意味でも大変なフレームでした。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2010/12/29 19:03 * edit *

もう酷いとしか言いようがないですね。
悪いフレームではないことは確かなようですが、
私はオーダーしたいとは思わないですw
だって、こんな惨事はオーダーしたくないんですもんw

あけおす会長 #- | URL | 2010/12/30 00:15 * edit *

>>あけおす会長さん

まぁ・・・そのひどさを上回るとんでもない性能があるのだったら何の問題もないんですけどね。
今は他の工房のも試してみたい感じです。
特にやっぱりアマンダかなぁ。
私が山から帰ってくる頃には、この異常なほどオーダーに時間がかかる状況が解消されてればいいなぁ・・・と思っていますw

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2010/12/30 08:35 * edit *

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