09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

実用や本質と立場や正義がせめぎ合うブログ

コインは表と裏がくっついてコイン。 表の後ろを裏と呼び、裏の前を表と呼ぶ。 要するにコイン。

やはり物事にはそれなりに意味がある 

Paragon Machine Works BB2028 shell新しいフレームのオーダーは、仕様が全て決まりつつがなく製作段階に入りました。
直前になってボトムブラケットの規格をBB30からPressfit 30(PF30)に変更。 既にBB30用のシェルをParagonから輸入していましたが、新たにPF30用の物を1つ送ってもらい間に合わせました。
西海岸のカスタムフレームビルダーがPF30に飛びついていたのは、単にアタラシモノ好きというだけではなかった・・・ということです。

I think PF30 is better than BB30 for using on steel BB shell.



そもそも「Pressfit 30(プレスフィットサーティ)」・「PF30」という物をご存じない方は多いと思います。 いや、世間的に見れば圧倒的にその方が多数派ですね。 PF30なんて傍流規格もいいとこです。

PF30を語るためにはBB30を知ってもらわなければいけません。 BB30はご存知の方が多いと思います。 今では多くのマスフレームメーカーが採用しているので、「知らないで買っちゃった♪>ω<テヘッ」はもう通用しないレベルの規格になりました。
BB30とはBBベアリングの受けをフレームに直接加工して、BBカップなど部品点数を削減することで重量を抑える規格です。
BBカップが不要なので、フレームにネジを立てる必要がありません。
これが昨今のカーボンフレームにとても好意的に受け入れられ、採用するメーカーが続出している理由です。 もちろんネジを立てなくていい規格はBB30だけではなく、BB86やBB90と呼ばれる規格も同じようにBBカップ不要の圧入タイプですから、採用するメーカーはたくさんあります。

PF30というのは、そんなBB30の延長上に生まれた兄弟規格・派生規格です。
  1. BBスピンドル(クランク軸)とクランクアーム本体はBB30規格をそのまま使うことができる。
  2. BB本体(ベアリング)は独自の物で、BB30との互換性はない。
  3. BBが違うため、BBシェルもPF30とBB30では互換性がない全くの別物
PF30はSramが提案する規格です。 BBは売っていても、
現在マスフレームメーカーでPF30のフレームを作っているところは1社もありません。 つまり市販のフレームでPF30が使えるフレームはただの1本もないということです。 ところが西海岸のカスタムフレームビルダーには、PF30でフレームを作っている人がけっこういます。

ビルダーさんに、リアエンドとBBシェルにステンレス製のパーツを使えないかと相談しましたが、BBシェルはスチールにしてほしいと断られました。 おそらくBBシェルは火入れが多いので、扱ったことのないステンレスは冒険になるのでしょう。 エンドはステンレスにしてもらいました。
私がステンレスにしたかった理由は防錆の観点から考えたことです。 ステンレスだって「ステンレス鋼(スチール)」なわけで、鉄の一種には違いありません。 無条件にステンレスだから錆びないというわけではないのですが、それでも錆には強い性質を持たされています。 構造上雨に弱いこの手のスルーアクスル系チェーンホイールは、スチールフレームの場合錆への対策が必須です。
しかしBB30はフレームの溝にそのままシールドベアリングを圧入するので、この点が非常に難しくなります。 タッピングの精度に依存しないというBB30の長所が、スチールフレームではすんなり出てくれません。

ところがPF30というのは、BB30よりさらに輪をかけてフレームに依存しない規格です。
Paragon Machine Works BB2028 shellBBシェルは本当にただの穴。 入り口のフチが少し厚ぼったくなっているように見えますが、別に向こう側までただの筒だったとしても何の問題もないと思います。 わずかばかりの軽量化?なんでしょうね。
PF30はカートリッジのようなBBを両側からぽんぽーんと圧入するだけですから、BB30で必要だったスナップリング用の溝さえいりません。 溝がいらないならその分の厚さも必要ありません。 だからBB30よりシェル本体は薄く、当然軽いです。

現在PF30のBBを出しているのは言い出しっぺのSramただ1社。 Truvativ. “Press fit 30”これ1つだけです。 今後PF30に参入してくるメーカーが増えるかどうかは分かりませんが、少なくともBB30が世間から支持される限りPF30もなくならないと私は考えています。

スポンサーサイト
2010/06/07 Mon. 12:38 | trackback: -- | comment: 2edit

コメント

ブログを楽しく拝見させていただいています´ω`。軸受をホールドする金属の筒をステンレス鋼にするってのはいいアイデアですね。ねじ切りと違って圧入だと腐食の問題は大きいと思われます。おいらのフレームには金属の筒が無くて、カーボンの穴にbbカップを直接圧入するタイプです´ω`金属製の筒はありません。カーボンには金属のようなスプリングバックの性質は無いと思いますので怖いですね。いま組んでいる途中で来月から乗り出しますが正直ガタが出そうで怖いですね。

モフモフ´ω` #- | URL | 2010/06/27 15:26 * edit *

>>モフモフ´ω`さん

ものっっっすごい返事が遅れて申し訳ありません!
正直こうしてお返事を書くのも、偶然発見したからにすぎません^q^
時々通知のメールが来ないことがあるんですよね・・・。

おそらくモフモフ´ω`さんのフレームに使われているのは、シマノのプレスフィット規格なのでしょうか。
プレスフィットの規格だけでもいくつもありますから、なかなかこの手の話を人とするだけでも一苦労・・・という状況です(苦笑

プレスフィット規格ですが、これはまさにカーボンのために生み出された規格です。
ガタが出るのを心配されているようですが、おそらくそれはないと思います。
もしガタが出ることがあれば、それはカーボンにヒビが入っている状態ですので、もはやフレームごと交換・・・というくらいに予想して立ち回った方がよいと思います。
私はカーボンフレームにはほとんど乗りませんが、本職のアイスホッケーの方でカーボンのスティックを長らく使用しています。
その経験から言うと、今のカーボンというのはほとんど「ガタが出る」などということはなく、初期の状態が正常なら、それを保つ物でしょう。
時折熱変形などは可能性がありますが、BB周辺ならその心配はしなくてよいでしょう。
ただし、カーボンは見た目に変化が無くても、中で折れている・・・ということがよくあります。
じゃっかん盛り上がっているようなわずかな変化でも、例えばスティックの場合、手で力を加えると中から「ミシミシ」と音が聞こえます。
もうそうなると中で折れていて、シュートは飛ばなくなります。
ですからプレスフィットBBにガタを感じたら、すぐにお店へ相談しに行くことをおすすめしますし、モフモフ´ω`さんがご自宅で整備をせずお店にお願いしている場合は、そのような整備メモを見かけたり、少しでもそのような話をメカニックの方が仰った場合は、ご自分から詳細な点検や交換、補修などの話を積極的に持ちかけられることをおすすめします。

アイスホッケーのスティックはある意味ぶっ壊しにいってるところがありますので、だからこそ壊さない方向でやっている自転車界のカーボンへの視線とは違う見方ができます。
私は、少しでも折れていたら即交換です。
カーボンとは実にそういう物なのです。

ZENSHOJI.inc #- | URL | 2010/12/05 12:20 * edit *

コメントの投稿
Secret